Stefano Adami の『シエナのエズラ・パウンド』
ステファノ・アダミ(Stefano Adami)の Ezra Pound a Siena tra Accademia Chigiana e Monte dei Paschi (シエナのエズラ・パウンドーキージ音楽院とモンテ・デイ・パスキ銀行のはざまで)が出版された(出版社NIE,88ページ)
冒頭では、Pound への Pasolini によるインタビューが紹介されている。パウンドは
英米の金融資本主義に反対していた。Hugh Clifford Douglas や Silivio Gesell の反マルクス的社会主義に触発されているとされる。
しかし、パウンドが最も影響を受けたのは、シエナの銀行モンテ・デイ・パスキだった。民衆のための銀行という意味で、彼はそこに銀行の理想を見出した。いわゆる高利貸しでない銀行なのである。
またパウンドは愛人のオルガ・ラッジとともに音楽活動を展開しており、キージ音楽院と協力して、特にヴィヴァルディの手稿を発掘した。
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