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2013年5月 6日 (月)

『天国は満席』

『天国は満席』写真カルロ・ヴェルドーネ監督の『天国は満席』を観た(イタリア映画祭、有楽町朝日ホール)。

ヴェルドーネは監督兼主役兼脚本である。もっとも主役は三人の中年男で、写真の左からウリッセ(カルロ・ヴェルドーネ)、ドメニコ(マルコ・ジャッリーニ)、フルヴィオ(ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ)。
ウリッセ(英語で言えばユリシーズ、つまりホメロスのオデュッセウスのことで、映画の中でも、この名前がおかしいと言って若い女が笑いこけるシーンがある)は元レコードプロデューサーだが、今は売れないレコード店の店主。
ドメニコは不動産屋だが、愛人との間に子供が出来てしまう。フルヴィオは、映画評論家だったが、今は、芸能記者。それぞれに夫婦関係が破綻し、一人暮らしだったが、ひょんなことから、というより、3人とも生活費に困って、3人の中年男の同居生活が始まる。
3人とも独身状態で、女性を求めているが、金欠でという状況をおもしろ可笑しく描いている。後半は、ウリッセの娘が妊娠していることを父に告白するところから、コメディーというよりホームドラマ風に展開していく。
現在のイタリアが抱えている問題(貧困や家族の崩壊)を明るく笑い飛ばしているが、ふと立ち止まって考えさせられるといった体の映画。中年男のダメさ加減もそれぞれに描き分けられていて味わい深い。

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