「家の主たち」
エドアルド・ガッブリエッリーニ監督の「家の主たち」を観た(イタリア映画祭、有楽町朝日ホール)。
山村に別荘を構えて隠棲する大歌手。その屋敷の修繕に雇われてきた兄弟。二人は地元の人々と微妙な軋轢を起こしていき、それは爆発して悲劇を招く。
よそ者を排除したいという気持ちとそれを抑えて受け入れようとする気持ちは、おそらくどの人にも、どの共同体にも両方があるのだろう。排除の気分がなぜ高まるのか、それがどうして暴力につながるのか考えさせられる映画である。
そういう趣旨のことは上映後の質疑応答の中で監督自身も述べていた。
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