ポリーニ・パースペクティヴ第6夜
ポリーニ・パースペクティヴの第6夜。最終日である。曲は、シャリーノの声楽曲『12のマドリガルー7声のア・カペラのための』(日本初演)を聴いた。
これはア・カペラとあるように、楽器の伴奏がない。7人の歌手の妙技だけで曲が成り立っている。女性が3人、1人カウンターテナー、男性が3人という構成。
曲は、6つの芭蕉の俳句をシャリーノがイタリア語に訳し、それが2回ずつ使われて12曲となっている。技巧的にも非常に面白かった。芭蕉の句の断片が繰り返されることによって、こちらの興味もつながれていくことになる。断片的な部分もあれば、鳥がなくような部分もあり、同じ音を連続的に発声するようなところもある。
シュトゥットガルト・ニュー・ヴォーカル・ソロイスツの演奏レベルも非常に高いと思った。
| 固定リンク
コメント