タヴィアーニ兄弟、5つのDavid 賞
タヴィアーニ兄弟監督が5つのダヴィッド賞を授賞した(5月5日、Corriere della Sera).
ベルリン映画祭の銀熊賞に続いて両監督の《チェーザレは死なねばならぬ》が授賞した。
ナンニ・モレッティやパオロ・ソッレンティーノ、マルコ・トゥリオ・ジョルダーナやエマヌエーレ・クリアレーゼは賞を逃した。
オズペテク監督も8部門で候補にあがっていたが、賞を逃した。
リリアーナ・カヴァーニ監督は、キャリアに対する賞をもらった。
主演男優賞は、《ローマ法王の休日》(Habemus Papam)のミシェル・ピッコリ。
主演女優賞は、中国人のチャオ・タオ。《シュンリーと詩人》での演技に対してである。
《シャッラ/いいから!》も2つの賞を授賞した。初監督賞他である。
映画評論家のメレゲッティは、コメディーが一つも授賞していないことを残念に思うと述べ、将来に期待している。
(ここから管理人の感想です:日本でのイタリア映画祭2012のおかげで、タヴィアーニ監督の作は別として、主要な受賞作は観ることができた。映画祭に関し、コメディーが少ないという評価もあるが、ダヴィッド賞の中身を観ると、そもそも本国での優れた作品がシリアスなものに集中していると考えてよいのだろう。われわれも、メレゲッティ同様、すぐれたコメディ作品が将来出ることを期待したい。今年の映画祭の中では《バッグにはクリプトナイト》、《何もかも音楽のせい》、《楽園の中へ》、《ジャンニと彼をめぐる女たち》がそれなりに笑える映画であった。個人的には、シリアスな映画、セミ・シリアス(セミセリア)な映画、コミカルな映画が同程度に分散していると好ましいと思うのだが、その一方で、やはり優れた映画が優先という規準も理解できる気がします。)
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