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2012年4月30日 (月)

《バッグにはクリプトナイト》

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イヴァン・コトロネオ監督の《バッグにはクリプトナイト》を観た(有楽町・朝日ホール)。

クリプトナイトは、スーパーマンに詳しい人には説明不要であろうが、スーパーマンの唯一の弱点となる鉱物で、この物質の近くに長時間いるとスーパーマンは死んでしまう。

この映画は、イヴァン・コトロネオの初監督作品だが、彼は脚本家としてはすでに《あしたのパスタはアルデンテ》や《ミラノ、愛に生きる》また作家としても活躍中である。

この映画は1973年のナポリが舞台で、ある近眼の少年(クラスに一人だけなのでいじめの対象となっている)の視点から父母の不仲、というより父の浮気を母が知り、母が寝込んでしまったり、そのため、母の兄弟に預けられるのだが、それが子供をあやしげなところに連れて行ったりする。

少年には自分がスーパーマンだと信じ込んでいる年長の従兄がいて、バスに轢かれるという不慮の事故で亡くなってしまうのだが、死後も少年のところにはスーパーマンの姿で現れる。

1970年代の風俗が、服装や音楽にもこだわって作り込まれており、また、学校や祖父母の倫理観と、少年の叔父叔母(当時の若者)の倫理観のずれや軋轢が面白おかしく描かれていて、愉快な映画であった。

コトロネオ監督の舞台挨拶および質疑応答があった。

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