ミサの言葉、変更になる
ミサの言葉が変わる(4月25日、Corriere della Sera)
変わるのは、聖体の秘跡(Eucarestia, 最後の晩餐のパンとぶどう酒がキリストの身体と血であるとする)に関する文言。
最後の晩餐でイエスは、パンをちぎって「これは私の身体である」と言い、つぎにワイングラスをとる。ミサの場合、司祭は「これは私の血である...罪人がゆるさるようあなた方のためまたすべての人のために注がれる」(Questo e' il mio sangue...versato per voi e per tutti in remessione dei peccati)という。しかし福音書には‘per tutti' (すべての人のために)とは書かれていないのである。
そこで、教皇は、イエスの言葉通り‘per molti'(多くの人のために)に戻したいと考えたのである。
このフレーズは、マルコ福音書(14、24)マタイ福音書(26、28)にはあるが、ヨハネ、ルカ福音書にはない。
多くの人のために、という表現は、実は1969年の典礼改革以前は、用いられていた。'Per tutti' という表現は、パオロ6世によって導入されたものである。
第二ヴァティカン公会議以前は、‘pro multis' であった。
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