《ルサルカ》
今回は、平土間で見たが、平土間はOrchestra's Stall とこの劇場では呼んでいる。
前回は、桟敷席(厳密にはボックス化していないので、独特の構造であるが)の1階席で聴いた。ほぼ正面である。指揮者とオケは同じなのであるが、この劇場の場合、案外、平土間の方が響く。
ヨーロッパの馬蹄形で桟敷席で聴くと上の階でも音はよいのである。しかし、ロイヤル・オペラの場合、1階の桟敷は音が少し迫力に欠ける気がする。
2回見て、1回目で英語字幕を読み損ねていたところが結構あることに気がついた。座席の場所が低いと、舞台と字幕(surtitleというー舞台の上につくから)を見るときの角度が大きくなるので、演出が気になったりして舞台に注目すると、字幕を読み損なってしまうのである。
このオペラは、素材としては民話を材料として「人魚姫」に似ているが、音楽はヴァーグナーの影響を受けてアリアとレチタティーヴォが截然とは分かれず、音楽は切れ目なく続いていく。
台本は、「人魚姫」と比較すると大人向けと言える。
ドボルザークの音楽は雄弁で、男女とも聴かせどころがある。今回の上演は、タイトルロールだけでなく、魔女や Water Goblin などの脇役が強い声で、聞き応え十分だった。
演出は、好き嫌いの分かれるところだろう。
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