モンティ内閣、自由化案かたまる
モンティ内閣は、包括的自由化案を暫定措置令(decreto legge)として決定した(1月21日、Corriere della Sera).
輸送に関する役所をつくる。その役所は、新たな高速道路建設の許認可などを担当する。また、タクシーに関してもこの役所が担当し、ライセンスの数を増やすかどうかを決める。増やす場合には、現在免許を持っているタクシー運転手に相応の賠償をする。
ENI と SNAM の分離ー6ヶ月以内に分離する。
薬局は5000薬局増やす。住民3000人あたり1薬局に相当する。また、開店時間に関しても自由化する。また薬剤師は、顧客に対し、最も安価な薬を教えなければならない。また fascia C (薬の分類)に相当する薬は薬局のみで売られる。
専門職(Professionisti) 最低料金や最高料金を廃止する。研修期間18ヶ月のうち6ヶ月は(保健関係は除く)大学で実施できる。
自動車保険と銀行:代理店は、複数の会社の商品を提供しなければならない。自動車に関してはブラック・ボックス(scatola nera)を装着した場合に、保険料の減額の可能性がある。銀行に関しては、万古マットを用いた引き出しの際の手数料に上限をもうける。貸し付けをうける顧客に銀行は保険のメニューを提供しなければならない。
企業:裁判を迅速化するため、企業にかんする裁判所を設ける。若者むけに、責任を簡素化した企業形態をもうける。資本金は1ユーロあればよく、公証人の介在が必要ない。
公証人:500人増やす。
ガソリンスタンド:運営者や所有者と石油会社の排他的契約は廃止。ガソリンスタンドが住宅街にある場合をのぞき、他の商品やセルフサービスの可能性をひらく。
こうした自由化により、電気・ガス代は1家族あたり150ユーロ安くなると見積もられている。ガソリンスタンドでの支払いは250ユーロ安くなると見積もられている。
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