船長との電話
イタリア・トスカーナ州のジリオ島付近で起こったコスタ・コンコルディア号の転覆事故に関し、船長と公安監督事務所長の電話のやりとりが公開された(1月18日、Corriere della Sera).
リヴォルノの公安監督事務所長(capo della sala operativa della Capitaneria di porto di Livorno)グレゴリオ・デ・ファルコが毅然とした口調で、スケッティーノ船長に繰り返し船にすぐに戻り、取り残されている乗客が何人いるかを報告せよと迫る様子は、高く評価されている。
デ・ファルコはナポリのヴォメロ生まれで、イスキア島育ちの46歳。
一方フランチェスコ・スケッティーノ船長は、障碍者や子供の避難をまたずに、自分が下船した疑いをもたれている。船長は、メータ・ディ・ソッレントの出身である。
二人ともカンパーニャ州の出身者であった。
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コメント
panterinoさん、こんにちは。
先日、ティレニア海でおこった海難事件は、たまたま同じ社の船で、同じ西地中海のコースを楽しんだものとして、非常に衝撃を受けましたし、また興味もわきました。
最近はまた、謎の女まであらわれ、台湾では、船長をコケにした漫画ヴィデオまで出現したとも聞きました。
思えば、船長の出身地メータには、のどかなローカル鉄道も走っていて、ポンペイに行ったとき、わたしも一度乗ったような記憶があります。車掌がとつぜん客室へ出てきて豆腐屋のラッパみたいのを吹いたりして、雰囲気満点でした。
ああいう巨船で、乗客もクルーも多国籍では、いざという時の対応も極めて難しく、いま胸を撫で下ろしている最中です。
投稿: 唐辛子 紋次郎 | 2012年1月22日 (日) 15時33分
唐辛子 紋次郎さん
謎の女性は、Domnica Cemortan というモルドヴァ出身の25歳の女性ですね。事故が発生した時も、彼女との夕食中だったとのことです。
たしかに安全最優先であるべきところ、スペクタクル性が優先され、かつ事故後の対応にも大いに問題があったようですね。
安全のためのコストが必要なことは、事故が起こるまで判らないことが多いですね。
投稿: panterino | 2012年1月22日 (日) 18時57分