モンターレとスヴェーヴォ
詩人モンターレと小説家ズヴェーヴォの関係は文学だけではなかった(10月2日、Corriere della Sera).
エリオ・ジョアノーラの Montale. L'arte e' la forma di vita di chi propriamente non vive (モンターレ:芸術は、適切に生きることのなかった人生の形式である)は、最初の章からモンターレとズヴェーヴォの出会いを描いている。
1926年2月27日の土曜日、ミラノで晴れた日だった。30歳のモンターレはスカラ座の前で年長のズヴェーヴォに会った。ズヴェーヴォはイギリスに船の塗料の工場を持っていた。ズヴェーヴォは目の前の青年が、ジェノヴァの樹脂や松ヤニの輸入業者の息子だと知って喜んだ。
その時から松の樹脂の匂いがいつもわれわれの間の関係にはただよっていた。
ジョアノーラの本は文学の置かれたコンテクストを明らかにしてくれる。
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