« バルチェッローナとプラットへのインタビュー | トップページ | 高額所得者は増税 »

2011年8月14日 (日)

«エジプトのモーゼ»

Mose オペラ«エジプトのモーゼ»を観た(ペーザロ、アドリアティク・アレーナ)。

アレーナはペーザロの郊外にある比較的新しい巨大な劇場で、市の中心部からはシャトルバスが出る(無料)。オペラ終了後も無料のシャトルバスが出て、市内のホテル街の各所に停まるので便利である。

この上演で最大の話題は、グレアム・ヴィックによる演出だ。モーゼは、ビン・ラーデンのようなかっこうでカービン銃を持ち、モーゼに率いられるユダヤの民はパレスチナ人として描かれる。

上演開始の時には、血まみれの服の男女(合唱団)が客席の通路をさまよっているので度肝を抜かれた。

彼等は合唱として舞台上で歌うときもあるのだが、観客の両脇と後ろで歌うこともあり、これまた音の聞こえてくる方向、臨場感が普段とまったく異なる斬新な演出である。

歌手はファラオーネのアレックス・エスポジトが演技・歌とも切れ味よく歌い演じていた。歌手は総じてレベルが高い。

ロベルト・アッバードの指揮も、«アデライデ»のユロフスキとは別次元。オペラセリアだからいつも荘重に振るのではなく、内容・音楽ともに盛り上がるところではアッチェレランドがかかり、音量も大きくなる。それが音楽的に快感であるし、舞台へこちらの気持ちもはいっていく助けとなる。

演出のおかげもあって、聖書のなかの遠い話ではなく、まさに現代の問題をつきつけられているわけだが、同時に音楽はロッシーニ節を大いに堪能できた。

|

« バルチェッローナとプラットへのインタビュー | トップページ | 高額所得者は増税 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/144339/52460473

この記事へのトラックバック一覧です: «エジプトのモーゼ»:

« バルチェッローナとプラットへのインタビュー | トップページ | 高額所得者は増税 »