
ロベルタ・トッレ監督の《キスを叶えて》を見た(有楽町・朝日ホール)。
シチリアのある地方都市(リブリーノ)で、聖母像の首が消える。13歳のある少女が夢のおつげで居所を知るが、実際、探してみるとそこにあったので、奇蹟ではないかと大騒ぎになる。
非常に興味深いストーリーである。奇蹟を待ち望む人々。それを利用しようとする親。奇蹟かどうかは慎重に見定めようとする教会。
しかし、ストーリーの核心は、奇蹟を起こした少女とその母の関係にある。
殺伐とした風俗の中に、宗教が絡むことで、不思議な味わいと奥行きの出ている佳品。
コメント