《星の子どもたち》

ルーチョ・ベッレグリーニ監督の《星の子どもたち》を見た(有楽町・朝日ホール)。
この映画は、たまたま飛行機の中で観たので、二回目となる。労災で友人を亡くした港湾労働者。ふとしたきっかけで仲間をつくり、労働大臣を誘拐する計画をたてるが、実際に誘拐してみると政務次官だった。彼らの従兄弟には、左翼かぶれもいたり、TVレポーターが巻き込まれたりと、いろいろストーリー上のしかけがある。
誘拐してからの犯人たちと誘拐された政務次官とのやりとりは、いわばモーロ事件のパロディとも言える。
そういえば、マルコ・ベロッキオ監督がアルド・モーロ事件を描いた映画《夜よ、こんにちは》でも犯人グループに女性が一人いるという設定であった。
こちらは、おとぎ話的な色合いが濃い。舞台となった村人たちが犯人にすっかり意気投合してしまうのである。革命家きどりの従兄弟の登場もあわせ、こうであったならという形での現代からの70年代への投射なのかもしれない。あるいは、現代は、いまだに70年代に問われたことが解決できていないというメッセージが込められているのかもしれない。
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