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2011年5月29日 (日)

詩人ジョヴァンニ・ジュディチェ死す

Poesia_01_01 詩人のジョヴァンニ・ジュディチェが亡くなった(5月25日、Corriere della Sera).

ジュディチェは1924年ポルトヴェネレ近郊のレグラツィエで生まれた。3歳で母と死別。

再婚した父とともにローマに移る。親の希望で医学部へ進むが、すぐに文学への情熱がまさり、その後、反ファシズムのコミュニストの活動に参加するようになる。

1956年までは、USIS(United States Information Service)のローマ支所で働いた。

最初の詩集 Fiori d'improvviso (突然の花)は自費出版で、1953年に出版された。詩人サーバは手紙でコメントをくれた。

その後、イヴレアのオリヴェッティで働き、同僚に経済学者のフランコ・モミリアーノ、社会学者のルチャーノ・ガッリーノやロベルト・グイドゥッチ、詩人のフランコ・フォルティーニがいた。並行してジャーナリズムの仕事で、コリエーレ紙やウニタ紙に執筆するようになる。

ジュディチェがニューヨークの9.11でツインタワービルが崩壊し、多くの消防士が犠牲になったとき、9月16日にコッリエーレ紙に寄せた詩をのせる。

     Ai pompieri di New York

Bambini in trecento son morti
Bambini che prima di ieri
Erano giovani e forti

A loro nei vostri pensieri
Tenetevi stretti un minuto
Quando giocate ai pompieri

Il vostro gentile saluto

     ニューヨーク

300人の子供が死んだ
昨日以前は、子供たちは
若く、元気だった

消防士ごっこをするときには
一分間しっかりと
彼らを想い

やさしい挨拶を送ろう

(以下、管理人の註。一行は9音節である。1行目と3行目の morti とforti が韻を踏み、2行目のieri が次の連のpensieri , pompieri と韻を踏んでいる。これは一行の音節は異なるが韻の踏み方は、ダンテの『神曲』と同じである。5行目のminuto は最終行のsaluto と韻を踏んでいる。消防士ごっこというと子供だけを呼びかけの対象としているように聞こえるが、pompieri と近いpompino はオーラルセックスという意味があり、大人にも呼びかけていると考えることもできるのではないかと思う)

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