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2011年5月12日 (木)

《穏やかな暮らし》

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クラウディオ・クペッリーニ監督の《穏やかな暮らし》を見た(有楽町・朝日ホール)。

カモッラ(カンパーニャ州の犯罪組織)が関わる怖い話だが、トニ・セルヴィッロという俳優は、どうもこういう犯罪の臭いのする役柄の方が、《われわれは信じていた》のマッツィーニ役よりもはまっていた、というかきまっていると思う。

あるいは、僕自身がイタリアではカモッラのお知り合いはおらず、インテリのお知り合いは何人かいて身近でみていたので、役者とその演技との落差がより気になるのかもしれない。つまり、カモッラに知り合いが多い人がみたら、トニ・セルヴィッロという俳優のやくざぶりは、どの程度リアリティがあると見えるのかは、僕には判断のしようがないのだ。しかし、イタリアのインテリ、たとえば大学教授や弁護士や銀行家などは、どんな雰囲気でどうしゃべるかは見聞したことがあるのでセルヴィッロの演技との落差が気になるのかもしれない。

そういう意味では、見る方の体験というのも、映画や演技を表現する時の大きな制約条件となっているわけである。特に、外国の映画を観る場合はそうかもしれない。が、おそらく、優れた映画、古典になるような傑出した映画というのは、そういう制約を越えて広い層の観客にうったえかける何かをもっているのだろう。

さて、この映画では、トニ・セルヴィッロ演じるロザリオ・ルッソがドイツの田舎町でレストランを営み、妻はドイツ人で子どももいる。そこに二人のイタリア人の若者が訪ねてくるのだが、この二人がカモッラのメンバーで。。。という話だ。平穏な生活は、徐々にかき乱され。。。

こわい話である。

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