アルツハイマーのワクチンの治験始まる
アルツハイマー病に対するワクチンの治験が開始される(4月5日、Corriere della Sera).
髄液を用いた早期診断を利用してのものだが、世界で60の研究所で治験が開始され、そのうち
4カ所がイタリアであり、ミラノのサン・ラッファエーレ病院が含まれている。
サン・ラッファエーレ病院の神経医学分野の部長ジャンカルロ・コーミは、アルツハイマー病や多発性硬化症に関して楽観的な見通しを持っている。「われわれはついに病気の急所をたたく治療法を手にいれつつある」。
現在の診断法よりもずっと早期に発見できるとのことだ。アルツハイマー病の場合、ベータ・アミロイドの集積をブロックする必要がある。今回のワクチンは、ベータ・アミロイドに対するものだが、現在の段階では脳炎を引き起こす危険性がある。
「細胞の炎症を引き起こさないようなワクチンを選び出す必要がある」とコーミ。
同時に、アルツハイマーに関する遺伝的な調査も実施されている。1万9000人の患者と3万2000人の健常者を対象とし、5つの遺伝子を特定している。
また、ボローニャ大学のフェデリーコ・リカストロらによると、アルツハイマー病が、ヘルペスの仲間のヴィールスで引き起こされている可能性があるという。
アルツハイマー病は、85歳までに女性で5人に1人、男性で10人に1人がかかっている。
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