カヴールの恋文
カヴールの晩年のラブレターが出版された(4月10日、Corriere della Sera).
タイトルは、Amami e credimi. Lettere a Bianca Ronzani (1856-1861) (Archinto, 96ページ、13 ユーロ)。
カミッロ・ベンソ・コンテ・ディ・カヴールは、女性との交際も盛んだった。その中でも特に2人が特筆すべき存在である。一人は、若い時の恋人で、アンナ・ジュスティニアニといい、ジェノヴァの愛国者で、スキアッフィーノ侯爵夫人であったが、若きカヴールとの関係を続けられないことを悲しみ30歳で自殺してしまった。
長じてからの恋人はビアンカ・ロンツァーニ。彼女も人妻である。カヴールから送られた手紙は56通。二人の関係は1856年に始まり、1861年の彼の死によって閉じられた。5年間の密会である。彼女は、これまでの恋人のように貴婦人ではなくバレリーナであった。夫もバレリーノであった。
彼女は、解説者のルーチョ・ヴィッラリによると、黒髪で、ギリシア鼻で、歯小さく白く、年は28歳であったが、20歳〜22歳に見えた。
カヴールの死とともに彼の日記とビアンカの送った手紙は消えた。その後1894年にヴィーンで24通のカヴールのラブレターが出現したが、カヴールの秘書だったニグラが国王に相談して買い取り(当時で1000リラ)、焼いてしまった。
ビアンカは、その後、カヴールから送られた屋敷を売り、パリに行ったがそこで貧困のうちになくなった。
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