北部同盟、リビア爆撃に反対
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ローマ教皇ベネデット16世は、テレビでカテキスタとして信者の質問に答えた(4月23日、Corriere della Sera).
7つの質問に答える様子がRAI1で放映された。そのの第一番目は、日本のエレナちゃんという7歳の女の子の地震の恐怖についての質問だった。教皇は、率直になぜあなたがたがこれほど苦しまなければならないのか判らないと答えている。しかし神はあなたがたの側にいる、と何度も強調している。
第二問目は、息子が植物状態になっている母親からの質問。意識はないのだが、彼の魂は彼のそばにいるのだろうか? 教皇の答えは、魂はかれの肉体の中にある。状況は、おそらく、コードの切れてしまったギターのようなもので。音がでなくなっているのである。人間の肉体も同様にもろいもので、魂は音を(声を)発することはできないが、そこに存在している。
第三問は、バグダッドのキリスト教徒が迫害されているが、他国に逃げるだけが唯一の解決方法ではないとどう同胞に伝えたらよいのだろうか。教皇は、イラクのキリスト教徒のために毎日祈っていると答え、また教皇庁は、イラクのカトリックのコミュニティーだけでなく他の宗派のキリスト教コミュニティー、さらにはイスラム教のシーア派、スンニ派とも接触して、助けられるように全力を尽くしているとしている。
第四問は、象牙海岸からの質問で、以前は、キリスト教徒とイスラム教徒が平和に共存していたが、今は分裂して、死者が多数にのぼっている。どうしたらよいのでしょうか? 教皇は、われわれはこんなにも少しのことしか出来ないことが悲しいと答えている。暴力をすて平和な手段で相手と語る、それがイエスのメッセージだとしている。
第五問は、イエスは、死と復活の間に何をしていたか?あの世に行っていたという説もあるが?徒の質問には、旅といっても魂の旅なので、肉体の旅と混同してはならないとしている。
第六問は、なぜイエスが復活した時、女たちや弟子たちはイエスをその人と認識できなかったのか?イエスの場合、一度死んで、新たな条件となり、それはわれわれの知り得ない状態であるが、新しい生命を得たのだと考えられる。つまり、神が栄光の肉体を与えたのである、としている。
第七問は、マリアに関して。十字架の下で、聖母マリアとジョヴァンニ(ヨハネ)がいる。イエスは、マリアに「ほらあなたの息子です」といい、ジョヴァンニには、「ほらあなたの母親だ」という。これをどう解釈するか? 非常に人間的な行為である。母への愛と、母を若者にゆだねるということだ。
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カヴールの死の直前に、告解をほどこした修道士の手紙が公開された(4月20日、Corriere della Sera).
1861年6月に、カヴールはフランチェスコ会のジャーコモ・ダ・ポイリーノにより告解を受けた。カヴールは、教皇領のイタリアへの併合に際して、破門されていたのだが。
この教皇ピオ9世の措置によって、カヴールは公的な撤回がない限り、秘蹟は受けられないはずであった。しかし修道士ジャーコモはそれを求めずに告解をほどこしたので、教皇庁から説明をもとめられた。
この時、修道士ジャーコモがピオ9世に書いた手紙が最近発見され、教皇庁の新聞オッセルヴァトーレ・ロマーノに掲載された。
修道士ジャーコモは聖務停止の措置をうけ、それが許されたのは1882年であった。修道士ジャーコモが自らの過ちをみとめ、新たな教皇レオーネ13世から許しを得たのだった。
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女性誌 elle の企画で、Istituto Piepoli がイタリア女性に調査を実施した(4月18日、Corriere della Sera).
調査対象は、1500人の女性で、年齢は20歳から50歳。
今日の女性は、自分の喜びのために美容のケアをする(61%)であって、男を満足させるため(10%)ではない。
より美しくなるために何をしてみたいか?との問いには、
個人トレーナーをつける 30%
洋服にお金をかける 17%
美容品にお金をかける 15%
ピーリング、レーザー、しわ取り注射など
13%
身体や顔への外科的手術 10%
その他 9%
なし、自分に満足 6%
女性の身体のマスメディアでの扱いについては、
品位を落としている 54%
嫌な感じ 47%
不満を引き起こす 38%
となっている。
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カトリック教徒に対し、ふだん教会に行かない人でも最低すべきことの規定が紹介されている(4月21日、Corriere della Sera).
1世紀ほど前のピオ10世のときに5つのことが決められた。
1つは、1年に一回は、告解(懺悔)をすること。もう1つは、復活祭の際には、聖体拝受をすること。
また、聖金曜日には、肉を食べない。聖金曜日は、イエスの十字架上の受難を記念する日であり、その前日の聖木曜日は、最後の晩餐(イエスとその弟子の食事)を記念する日である。
聖金曜日と聖土曜日の儀式は、ミラノのアンブロジャーナ(アンブロシウス式)と、ローマ式では少し異なっている。
アンブロジャーナでは、木曜の夕方に聖体拝受をし、復活祭の前夜に再び聖体拝受をする。その間は、聖体拝受なしの儀式となる。
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ローマの聖階段が、修復が必要な状態になっている(4月17日、Corriere della Sera).
ローマのサンジョヴァンニ・ラテラノ広場にある聖階段には、毎年200万人以上の人が訪れ、サン・ピエトロ寺院、ヴァティカンにつぐ巡礼地となっている。
その大部分の人は古来の習慣にならって、ひざまづいて28段の大理石の階段(1721年に摩耗を防ぐために木で覆われている)を登り、中世の礼拝堂に達する。そこには1277年から1279年に描かれたフレスコ画がある。
キリスト教の伝説によると、この階段は、イェルサレムからローマへ紀元326年に運ばれた。命じたのはコンスタンティヌス帝の母サンテレナである。この階段は、ピラト総督の家にあったもので、したがって、イエスも死刑判決がくだった日に通ったとされる。
今修復が必要なのは、1500年代のフレスコ画である。
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カヴールの晩年のラブレターが出版された(4月10日、Corriere della Sera).
タイトルは、Amami e credimi. Lettere a Bianca Ronzani (1856-1861) (Archinto, 96ページ、13 ユーロ)。
カミッロ・ベンソ・コンテ・ディ・カヴールは、女性との交際も盛んだった。その中でも特に2人が特筆すべき存在である。一人は、若い時の恋人で、アンナ・ジュスティニアニといい、ジェノヴァの愛国者で、スキアッフィーノ侯爵夫人であったが、若きカヴールとの関係を続けられないことを悲しみ30歳で自殺してしまった。
長じてからの恋人はビアンカ・ロンツァーニ。彼女も人妻である。カヴールから送られた手紙は56通。二人の関係は1856年に始まり、1861年の彼の死によって閉じられた。5年間の密会である。彼女は、これまでの恋人のように貴婦人ではなくバレリーナであった。夫もバレリーノであった。
彼女は、解説者のルーチョ・ヴィッラリによると、黒髪で、ギリシア鼻で、歯小さく白く、年は28歳であったが、20歳〜22歳に見えた。
カヴールの死とともに彼の日記とビアンカの送った手紙は消えた。その後1894年にヴィーンで24通のカヴールのラブレターが出現したが、カヴールの秘書だったニグラが国王に相談して買い取り(当時で1000リラ)、焼いてしまった。
ビアンカは、その後、カヴールから送られた屋敷を売り、パリに行ったがそこで貧困のうちになくなった。
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http://www.youtube.com/watch?v=Lg_VBzTJjNA
http://www.youtube.com/watch?v=iAF12xWM-DM
日本の震災に対して、ヴェネツィア・カフォスカリ大からヴィデオ・メッセージが管理人に送られてきたのでご紹介します。youtube です。
ヴェネツィアのカ・フォスカリ大は、日本の震災によせて、チャリティーショーやシンポジウムを含む様々な行事を4月10日、11日に催した。
シンポジウムは学長自らが主催し、在イタリア日本大使が出席、在日本イタリア大使はヴィデオ会議方式で出席というもので、日本であの地震を経験したカ・フォスカリ大の教員、学生もコメントを加えた。
ヴィデオの中には、折り紙や居合い、剣道のデモンストレーション、コスプレした学生たちの日本へのメッセージがあり、彼ら、彼女から連帯の心意気と元気がもらえるものとなっている。
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シエナのパリオは、ユネスコの無形文化遺産の候補から外れることになった(4月6日、Corriere della Sera).
手続きは、外務省、観光省、文化財省と農林省からなる委員会で決められた。
「少なくとも今年は、シエナのパリオは候補のリストには載らない」。この決定に満足なのは、観光相のミケーラ・ヴィットリア・ブランビッラ。
ユネスコにイタリアが推薦している10の文化遺産がある。
1.ナポリのピッツァとナポリのピザ職人の技
2.パンテッレリア島でのズィビッボ(マスカット種の食卓用ブドウ)の栽培
3.クレモナの弦楽器製造
4.大がかりな仕掛けを使うお祭り(Festa dei Gigli di Nola, la Varia di Palmi, la Faradda dei Candelieri di Sassari, la Macchina di Santa Rosa a Viterbo).
5. アッシージの5月1日の祭り
6.ヴィアレッジョのカーニヴァル
7.アレッサンドリア・デル・カッレットのお祭り
8.サッサリのラウネッダス(笛)の伝統
9.グッビオの大蝋燭祭り
10.サンマルコ・イン・ラミスのフラッキエ祭り
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アルツハイマー病に対するワクチンの治験が開始される(4月5日、Corriere della Sera).
髄液を用いた早期診断を利用してのものだが、世界で60の研究所で治験が開始され、そのうち
4カ所がイタリアであり、ミラノのサン・ラッファエーレ病院が含まれている。
サン・ラッファエーレ病院の神経医学分野の部長ジャンカルロ・コーミは、アルツハイマー病や多発性硬化症に関して楽観的な見通しを持っている。「われわれはついに病気の急所をたたく治療法を手にいれつつある」。
現在の診断法よりもずっと早期に発見できるとのことだ。アルツハイマー病の場合、ベータ・アミロイドの集積をブロックする必要がある。今回のワクチンは、ベータ・アミロイドに対するものだが、現在の段階では脳炎を引き起こす危険性がある。
「細胞の炎症を引き起こさないようなワクチンを選び出す必要がある」とコーミ。
同時に、アルツハイマーに関する遺伝的な調査も実施されている。1万9000人の患者と3万2000人の健常者を対象とし、5つの遺伝子を特定している。
また、ボローニャ大学のフェデリーコ・リカストロらによると、アルツハイマー病が、ヘルペスの仲間のヴィールスで引き起こされている可能性があるという。
アルツハイマー病は、85歳までに女性で5人に1人、男性で10人に1人がかかっている。
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福島原発をめぐる質疑応答が紹介されている(3月29日、Corriere della Sera).
質問 放射能はヨーロッパにとっても脅威であるか?
回答:放射線のレベルは、まったく問題ない、とENEAのステファノ・モンティ。今日では、非常に微量な放射線をも検知できるシステムが存在している。たとえば、どこかの国が秘密裡に核実験をしてもそれを明らかにすることができるようになっている。だから、放射線医学的にみて全く問題にならない料でも、検知して分析することができる。
質問 レベル6というのはチェルノブイリと同様なのか?
回答:原子力事故の1から7まで分類されている(チェルノブイリは7)。放射能が、発電所やその周辺地域に限定されている事実に基づけば、福島原発はレベル5であるべきだ。いくつかの国際機関は6に分類しているけれども。重大な事故ではあるが、チェルノブイリからは遠い。現在のところ、住民に重大な放射能の影響がでる状態ではない。
質問 危険を押さえ込むにはどうしたらよいのか?
回答 ここ数日の最重要な課題は、電源を回復させることだ。炉心に関しては、自然を用いた方法でも冷却することが可能だ。肝心なのは、炉心の温度を一定以下にしておくことだ。ここ数日は、新たな爆発は起こっておらず、それは良い徴候だ。
質問 原子炉の爆発は何を引き起こしたのか?
回答 原子炉は、セメントの格納容器(gabbia)で保護されていて、事故の際にも、放射性物質を閉じ込める仕組みになっている。福島原発では3回爆発があった。1号機と3号機では、外から入った水素により、格納容器と建屋の間で爆発が生じたが、格納容器はそのままで、放射性物質は中に入ったままである。それに対し、2号機では水素が入りこみ、爆発が内部でおこり、格納容器に損傷を来したおそれがある。
質問:現在の出力はどのレベルか?
回答:現在、福島の原子炉は、本来の出力の0,5%になっている。無視できない数値ではあるが、作動している原子炉からはほど遠い。これが日本の状況とチェルノブイリを分ける点でもある。チェルノブイリの場合、出力が最大の時点で、爆発が生じた。
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