『シチリアの晩禱』
イタリア統一150周年を記念して、ヴェルディの『シチリアの晩禱』(シチリアの夕べの祈り)がトリノのテアトロ・レージョで上演された(3月17日、Corriere della Sera, 18日、Stampa).
18日の上演はナポリターノ大統領臨席のもとおこなわれる。
『シチリアの晩禱』が歴史的に起こったのは13世紀であるが、ヴェルディの作曲はまさにリソルジメント期のもので、初演は1855年である。
指揮はジャナンドレア・ノセダ。演出はダヴィデ・リヴァモア。
原作は、13世紀にシチリアを支配していたフランスに地元の貴族および民衆が反旗を翻す話だが、今回の演出では、時代を現代にして、マフィアとの戦いで殺されたファルコーネ判事と重ねている。
舞台上には大画面があり、テレビニュースの記者が実況中継しているという仕組みになっている。
最終の場面も、虐殺ではなくて、人々は議会のようなところに座っている。
指揮のノセダは熱演であった。
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