サレルノ転換の謎が明かされた
トリアッティのサレルノ転換(svolta di Salerno) の秘密を明かす本が出版された(2月5日、Corriere della Sera).
マルコ・クレメンティ著『同盟者スターリン L'alleato Stalin』(リッツォリ、395ページ、20ユーロ)。
従来は、ソ連から1944年3月に帰国したパルミーロ・トリアッティの決断、すなわちバドリオ政権を認め、ヴィットリオ・エマヌエーレ3世の存在(王政)を容認することは、イタリア式社会主義の第一歩とされていた。
しかしその影には、1943年11月から1946年11月まで外務省の長官だったレナート・プルナスがいた。プルナスは1944年1月12日ひそかにスターリンが派遣したアンドレイ・ヴィシンスキーと会って、バドリオ政権の承認を求めた。
ソ連はバドリオ政権を3月13日に承認している。プルナスはイタリア共産党の路線転換の必要性を説いた。
クレメンティの考えでは、イタリア共産党の決断は二次的なもので、イタリア政府(バドリオ政権)とスターリンの利害関係の一致がサレルノ転換をもたらしたのである。
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