ジョヴァンニ・パオロ2世、福者に
ジョヴァンニ・パオロ2世が、5月1日に福者(beato)に列せられることが決まった(1月15日、Corriere della Sera).
遺骸は、ヴァティカンの地下から、ミケランジェロのピエタ像の脇に移される。
福者になるための最終的手続きは、現教皇ラッツィンガーが、ヴォイティワの死後起こしたとされる奇蹟ーフランス人修道女のパーキンソン病が「突然、説明できない」仕方で治癒したことーを認めたことである。
彼女のパーキンソン病は、2001年6月に、41歳の時にそう診断された。徐々に病状は悪化していった。2005年4月2日にジョヴァンニ・パオロ2世が亡くなった。
同じ修道会の修道女たちは、マリ・シモン・ピエールのパーキンソン病が治るように、ジョヴァンニ・パオロ2世の霊に祈った。しかし病状は悪化していった。
6月3日、マリは目覚めると突然、痛みは消えていた。
死後6年1ヶ月で、福者となるのは、新記録だ。これまでの記録は、マザー・テレサ(Madre Teresa)の6年6週間だった。
通常は、死後5年経過してから、福者と認定するための手続きに入るが、マザー・テレサの時には、他ならぬジョヴァンニ・パオロ2世が異例の手続きで、手続きを早く開始したのであり、今回、ジョヴァンニ・パオロ2世の場合は、彼の後継者であるベネデット16世がその例にならったのである。
また、アンジェロ・アマート枢機卿によると、ジョヴァンニ・パオロ2世がたくさん福者、聖人を認めていたため、ウェイティング・リスト(lista d'attesa) に残っている人がなかったのも素早い承認に貢献したとのこと。
5月にベネデット16世が、ジョヴァンニ・パオロ2世を福者に列すると、この1000年間で、前任の教皇を列福した初の教皇となる。
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