カルロ・フェニーチェ劇場の苦悩
ジェノヴァのオペラ劇場、カルロ・フェニーチェ劇場が予算削減で苦しんでいる(9月18日、Corriere della Sera).
劇場の赤字は、1600万ユーロにのぼる。赤字の原因の一端は、国の補助金削減にある。
2010年度後半の上演プログラムはいまだに確定していない。10月12日に上演予定の『セビリアの理髪師』も上演が疑問視されている。
9月1日からは、劇場の289人の従業員は、月末に給料が受け取れないであろうと覚悟しながら働いている。
ジェノヴァ市長マルタ・ヴィンチェンツィは7月末に「もうお金がない。従業員の一時休業なしでは、破産のリスクがある」と通告していた。しかし複数の労働組合は立場が割れているのだ。Cgil は Cassa integrazione もありうるとしている。Fials の全国組織は連帯契約に応じることは可能としている。Fials の地方組織は、また異なり、独立系の Libersind e Snater はすべてに反対している。
カルロ・フェリーチェ劇場は1828年4月7日にベッリーニのオペラでこけら落としをした。第二次大戦中に爆撃をうけ、約50年後の1991年に新たに落成した。
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