書き言葉の衰退
大学生の作文力が落ちている(9月20日、Corriere della Sera).
ローマ・サピエンツァ大教授ヴァレリア・デッラ・ヴァッレによると、大学生の国語力、作文力は低下してきている。
主な間違いは次の10。
1.次のような語彙が理解できない
obsolete(すたれた), laido(醜悪な), drimere(清算する), fatuo(まぬけな), congruo(適当な)
2.アポストロフォをきちんとつけられない
Un altro か un'altro か
Un'amica か un amica か
3.徐々に接続法が消えている
Se lo avessi saputo, non sarei venuto が、Se lo sapevo non venivo という言い方で置き換えられている
4.遠過去が徐々に消えている
Io andai が Sono andato に
Io dissi が ho detto に
5.文法的誤りが頻繁に
piu が u の上にアクセント記号なしで
un po の o の上にアクセント記号をつけてしまう
6.不適切な比較表現
Andrò a cena a Como piuttosto che a Pavia.
(正しくは、 andrò a cena a Como o a Pavia)
7. ho のつもりで o と書いてしまう
8.セミコロン(punto e virgola) やコロン(due punti) が徐々に消えている
9.文章に初め、展開、結論がつけられない
10.ページの余白を守れない
などである。
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