教会への信頼度、低下する
イタリア人の主要機関への信頼度の調査が発表された(7月6日、Corriere della Sera).
調査は、803人が対象。誤差幅3、5%である。
それによると主要機関への信頼度は近年安定している。
警察、カラビニエーリ 83%
軍隊 81%
共和国大統領 78%
司法 60%
学校・大学 60%
カトリック教会 57%
数十年前は、この信頼度のトップは、司法、カトリック教会、EU であったが、それらはそれぞれ今日、4位、6位、7位になっている。
ここ数ヶ月は、カトリック教会に逆風が吹いている。
ここ1年で見ると
2009年7月 69、8%
2009年12月 64、8%
今日 56、9%
と教会への信頼度が下降してきている。1年で10ポイント以上減少しているのである。
減少度が大きいのは、65歳以上の人(20ポイント以上下がっている)。学歴が高くない人、南部や島嶼部に住む人(−15%)、小さな市町村に住む人、年金生活者、政治的態度を明らかにしていない人たちのグループである。
教会へ行く頻度別に、教会への信頼度をみると
行かない 28、0%
時々行く 50、9%
毎週かそれ以上 80、5%
教会へ行かない人の教会への信頼度は、一年前は46%であったのが、28%に下落してしまったのである。最も信心深い人、毎週かそれ以上に教会行く人のグループでも、1年前の87%から81%へと下落は見られる。
この下落の原因の主要なものは、小児性愛に関する問題であった。この問題に関し教会の幹部は、イタリア人の信頼をさらに失わないためには、実効性のある適切な対応を取る必要がある。
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