ファシスト政権とインテリ
ファシスト政権とインテリの関係についての本が出版された(6月1日、Corriere della Sera)
タイトルは、 Gli intellettuali di Mussolini. La cultura finanziata dal fascismo (ムッソリーニのインテリーーファシズムに財政援助された文化)。著者はジョヴァンニ・セディータ。出版社は Le Lettere, 246ページ、20ユーロ。
これまでにも、ファシスト政権とインテリの関係については、Philip V. Cannistraro の La fabbrica del consenso (同意の製造所)(Laterza, 1975)や Ruth Ben-Ghiat の La cultura fascista (ファシスト文化)(Il Mulino, 2000)があった。
ファシズムから反ファシズムへ移ったジャーナリストやインテリに関しては、Ruggero Zangrandi の Il lungo viaggio attraverso il fascismo (ファシズムを通過する長い旅)(Mursia, 1998)や Oreste del Buono の Eia eia eia alalà(ファシストのかけ声がタイトルになっている)(Feltrinelli, 1971).
次々とこうした本が出版されるがそのたびに未完の新資料が発掘されている。セディータの調査によると、ファシスト政権の民衆文化省の補助金の宛先は、ジャーナリズムが55%、文学者が22%、演劇が9%、その他が15%となっている。
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