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2010年5月13日 (木)

偉大なメゾソプラノ、シミオナート逝く

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偉大なメゾソプラノ歌手ジュリエッタ・シミオナートが亡くなった(5月6日、Corriere della Sera).写真は、《アドリアーナ・ルクヴルール》で共演のバスティアニーニと。

ジュリエッタ・シミオナートは迷信を信じ、カバラで7を信じていた。「馬鹿げてるとわかってるけど、信じてるのよ」と1962年のアメリカでのインタビューに答えている。

シミオナートは100歳の誕生日を5月12日に控えて5月5日にローマの自宅で亡くなった。シミオナートは1910年5月12日にフォルリで生まれた。1927年から1966年までの輝かしいキャリアを持つ。

作曲家ウンベルト・ジョルダーノが審査員をつとめたコンクールで若くしてデビュー。トスカニーニからカラヤンにいたる大指揮者のもとで歌った。共演者も、ジッリ、ベルゴンツィ、ディ・ステーファノら大歌手の枚挙にいとまがない。

マリア・カラスの友人で、共演して、50年代、60年代のスカラ座を熱狂のうずに巻き込んだ『アンナ・ボレーナ』の上演は名高い。また50年代、60年代は、結婚を無効にし、彼女よりずっと高齢の有名な医師と一緒になったことでも世間をにぎわせた。

チマローザからヴェリズモの作曲家までレパートリーは67の役柄に及ぶ。ベッリーニの『ノルマ』でのアダルジーザ(しばしばカラスがノルマだった)、ビゼーの『カルメン』のカルメン、ドニゼッティの『アンナ・ボレーナ』のジョヴァンナ・ディ・シーモア、ロッシーニの『アルジェのイタリア女』のイザベッラ、ヴェルディの『ドン・カルロ』のエボリ、『仮面舞踏会』のウルリカ、『アイーダ』のアムネリス、『ファルスタッフ』のミセス・クイックリ、ロッシーニの『チェネレントラ』、マスカーニの『カヴァレリア・ルスティカーナ』のサントゥッツァ(作曲者指揮のもとで)、プッチーニの『修道女アンジェリカ』の叔母(主役はテバルディが演じた。レナータ・テバルディとマリア・カラスだけが彼女をジュリアと呼んだ。それが洗礼名であったのだ)などが当たり役。

シミオナートはスカラ座にデビューした1933年にはまだ声が熟していないとされ、主要な役柄が与えられなかった。主役級の役が与えられたのは、1947年10月12日のことであった。トマのミニョンであった。

引退の時もスカラ座を選んだ。1966年、モーツァルトの『ティトの慈悲』のセルヴィリアであった。多くのレコード録音を残したが、彼女自身は、決して自分のレコードを聴かないと繰り返し述べていた。

(管理人註ーシミオナートが《カヴァレリア・ルスティカーナ》を作曲家マスカーニ自身の指揮で歌ったものはCDになっていますが、シミオナートの配役はマンマ・ルチーアです。記事では、彼女の当り役を列挙するのと、作曲家の指揮の下でも歌った事実を圧縮して書いているため誤解を招く表現になっています)。

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