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2010年5月30日 (日)

『モーレツ!イタリア家族』、『テルマエ・ロマエ1』

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ヤマザキ・マリの漫画『モーレツ!イタリア家族』と『テルマエ・ロマエ』を読んだ。

『テルマエ・ロマエ』を先に読んだのだが、そのことを話題にしたところ、友人から『モーレツ!イタリア家族』もあると教えられ、そちらも読んだ。

『テルマエ・ロマエ』は漫画大賞を受賞したので、すでにご存じの読者も多いかもしれない。主人公は古代ローマ人で、風呂のすきまから、現代日本にやってきて、この顔が平らな人間たちの暮らしぶりに驚愕する。彼は、古代ローマと現代日本を行き来することになる。時代を超越した往来という点では『犬夜叉』を想起させる展開でもあるが、犬夜叉が日本の中での行き来であったのに対し、こちらは、古代ローマと現代日本であり、また、犬夜叉のように悪との戦いや、恋愛物語もからまないので、乾いたユーモアが特徴である。

『モーレツ!イタリア家族』は、作者の伝記的事実がもとになった作品で、イタリア家族の特質が、遠慮会釈なく暴きだされており、痛快!な漫画である。外から眺めて美化するのではなく、彼女は、イタリア人男性と結婚して、嫁・姑と同居して、その長所も短所も率直に描いていくのである。

ところどころで作者がどうイタリアと関わるようになったかということが書かれているのだが、10代半ばでヨーロッパ一人旅をさせる彼女の親も破天荒である。推測するに、心配性とは無縁であるような母上であったと見受けられる。

イタリア人家族のパーティや舅・姑の関係、姑が友人・知人を引き連れた日本旅行などで、彼我の違いを見せつけられるエピソードが繰り出される。これでも、遠慮してマイルドに描いているというところがすごい。

イタリア人男性がなぜマザコンなのかが良くわかる。一言で言ってしまえば、夫の愛情を注がれなくなった妻は全愛情を惜しみなく息子に降り注いでしまい、それは息子が幼い時だけで終わらず、大人になって結婚してからも続くのである。そのことがもたらす、過剰さの可笑しさが漫画としては笑えるのだが、当人(イタリア人男性を夫にもった妻)にとっては憤慨ものだというのもうなずける。

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