カヴールの新たな伝記
カヴールの新たな伝記が出版された(5月14日、Corriere della Sera).
聖人や殉教者の逸話で神話を形成するのに役立つものを fioretti と呼ぶ。伝記を飾るもので、しばしば偽りだったり派手に誇張されていたりして、その人物に彩りを与え、その人を魅力的なものにする。
イタリア統一に関しては、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世、ガリバルディ、マッツィーニにはそういったものがある。ところがカヴールにはこういったものがほとんど存在しない。
むしろ彼をめぐるエピソードは彼を醜く描き、デニス・マック・スミスの本などは読者を当惑させる。これまでカヴールの伝記には、カヴールを祖国の統一をなしとげたモニュメントとして描くロメオの著作があった。
今回の伝記は、アドリアーノ・ヴィアレンゴ著、Salerno Edtrice (564ページ、28ユーロ)である。
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