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2010年4月29日 (木)

《ジュリアは夕べに出かけない》

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ジュゼッペ・ピッチョーニ監督の《ジュリアは夕べに出かけない》を観た(有楽町・朝日ホール)。

小説家のグイドがなかなか筆が進まず苦労している。彼は娘が通っていたスイミング・スクールの女性コーチと知り合いになる。

フェデリコ・フェッリーニの8 1/2を思わせる設定である。フェッリーニの場合は、主人公のグイド(マストロヤンニ)は映画監督であり、また、創作にインスピレーションを与える謎の女性はクラウディア・カルディナーレが演じていたが、本作品ではグイドはヴェレリオ・マストランドレアで、女性コーチはヴェレリア・ゴリーノである。

監督は、上映の前後に舞台に登場した。ほとんどすべての監督がそうなのだが、ピッチョーニも上映前にはストーリーに関する発言をしない。まずは、観てのお楽しみというわけだ。また、印象的であり、なるほどと思ったのは、上映後の質問に対し、監督は必ずしも映画の意味するところをすべて理解しているわけではないのだが、と断ったことである。つまり、監督自身の解釈と、観客の解釈が食い違うことはありうるし、それは必ずしも監督や脚本家の考えのみが有効とは限らないという重要な指摘であった。

この作品は大変興味深いものであったが、ストーリーを含んだ筆者のコメントは今は控えておく。


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