トリエステ、反ファシストとティトーの戦い
1945年のトリエステを描いた本が出版された(4月6日、Corriere della Sera).
著者は、Raoul Pupo、トリエステ大学の現代史の教授である。 タイトルは、Trieste '45(400ページ、22ユーロ、Laterza)。
第二次大戦の末期に、東の国境で起こった出来事を再構成したものである。ユーゴスラヴィアは、この地域を自らの領土に併合しようとしていたため、誰であれそれに反対するものは敵視したのである。
そのため、ファシストが処刑されたのみでなく、ファシズムとは何の関係もない反ファシストまでフォイベ(死者を投げ込んだ洞窟)に投げ込まれたという。
ただし、こういった悲劇の原因をつくったのがファシストであり、ムッソリーニであったことを著者は断言している。ファシスト政権のこの地域(トリエステおよびイストリア)でスロヴェニア人やクロアチア人のアイデンティティーをあまりに根本からおびやかしたために激しい反動を呼び起こしたのであると。
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