
ソプラノ歌手マグダ・オリヴェーロが元気に100歳の誕生日を迎えた(4月3日、Corriere della Sera).
3月25日にオリヴェーロは、100歳の誕生日を迎えた。ジーナ・チーニャ(1900-2001)も同じく100歳を迎えたソプラノ歌手であったが、100歳の時チーニャが病気であったのに対し、オリヴェーロは元気に後進の指導にあたっている。
オリヴェーロは、チレーアの『アドリアーナ・ルクヴルール』のアドリアーナ役が最も名高いが、ヴェルディの『椿姫』のヴィオレッタ、プッチーニの『トゥーランドット』のリウ、ザンドナイの『フランチェスカ・ダ・リミニ』のフランチェスカも名演の誉れ高い。
コメント
たいへん嬉しく拝見しました。100歳、すっかりこの身も元気になり、
励まされ、さっそくCDを購入いたします。いつも貴重なお知らせありがとう
ございます。以前おしえていただきました『椿姫』も何回聴いたことでしょう、
マグダさんのご長寿にはなにか良い秘密があると思います。うた...なにか...。
投稿: vit.rio | 2010年4月14日 (水) 10時43分
vit.rio さん
女性の歌手では、メゾソプラノのシミオナートも100歳になると思います。
単なる推測ですが、発声法に無理がなければ、声を出すことが健康に良いのではないでしょうか。いつか、インタビューでシミオナートは、腹筋はかちかちに固くなっている、鍛えられていると言っていました。
姿勢を正して、大きな声を出し、声の表情をコントロールするのは、身体も頭も心も使うでしょうね。さらに、オリヴェーロやシミオナートは、後進の指導をして、若い人に教えるという行為も、彼女らの人生に適度に刺激を与えているのかもしれませんね。
投稿: panterino | 2010年4月16日 (金) 08時42分
御説肯首しております。なるほど...。シミオナート、ライブを聴いたかたは
多いでしょう、筆者もそのひとりです。さりげない挙措、なにげなく舞台に現われる。
自然で親しみのもてるいかにもイタリアで、(あとで分かりました)、
その日から大ファンです。イタリアにも。
これほどご長命でいらしたとは。そういえばアルド・ブロッティも6回も
アンコールに応え歌いました。なにひとつ分からず、やんやの拍手を送りました。
イタリア好きはその日始まりました、いまにして思えば。さりげない。自然。
至宝です。
投稿: vit.rio | 2010年4月18日 (日) 09時46分
vit.rio さん
シミオナートのライブを聴かれたとは、うらやましい限りです。
まさに声の黄金時代だったわけですね。
投稿: panterino | 2010年4月19日 (月) 11時38分
はじめまして
突然失礼致します。
長年、クラシック音楽に親しんできましたが 今年3月頃ある方よりオリヴェーロのレコードを手に入れました。
SPレコード CETRA BB25053
曲はTOSCAより
歌に生き恋に生き
ボエーム 私の名はミミ
指揮はUGO TANSINI
1940年前後の録音と思われます。
トスカニーニのお気に入り?だったようですが詳しいことが解かりません。 ティバルディの声に似ている気がしますが…。
オリヴェーロのこと、もしいろいろご存知でしたらお教え下さい。
よろしくお願いいたします。
投稿: ootumiko | 2010年9月23日 (木) 17時42分
ootumiko さん
お返事が遅れて申し訳ありません。
オリヴェーロの『アドリアーナ・ルクヴルール』は何種類かありますが、中でも、コレッリ、シミオナート、バスティアニーニと共演したナポリでのライヴ録音が絶品です。
また、『トスカ』には、ミシャーノ、フィオラヴァンティと共演したものが、映像つきで残っています。
投稿: panterino | 2010年10月11日 (月) 23時16分