マッツィーニ論の新著
ジュゼッペ・マッツィーニ論の新著が出た(3月11日、Corriere della Sera).
著者は、ジョヴァンニ・ベラルデッリ、タイトルはMazzini (il Mulino, 264ページ、16ユーロ)である。
マッツィーニは、1872年3月10日に死んだが、イタリアと和解することはなかった。10年後、はじめてジェノヴァに彼の銅像ができた。
1901年に、ヴィットリオ・エマヌエレ3世は、小学校でマッツィーニの本「人間の義務」を教えるという下院の決定を認めたが、激しい賛否が巻き起こった。削除した部分があったことはマッツィーニ主義者を怒らせたし、マッツィーニの本を使用すること自体を、カトリックは、幼い者たちに毒を与え、学校をフリーメーソンのリクルートの場にするものだと非難した。
しかし何年かの間にマッツィーニという表象は、体制に取り込まれるようになる。そのため、後になってファシズムの側は自らをマッツィーニ主義者と称するものが出てくる。ジュゼッペ・ボッタイ、ディーノ・グランディ、イタロ・バルボがそうである。
ジョヴァンニ・ジェンティーレの政治に関する著作では、ムッソリーニに次いで頻出するのは、マッツィーニなのである。
ところが、反ファシズムの側もマッツィーニを援用する。カルロ・ロッセッリがそうだし、政党の行動党がそうだ。社会党のリーダー、ピエトロ・ネンニもまたその例にもれない。
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