なぜ天使は存在するのか?
マルティーニ枢機卿が、読者からの「なぜ天使は存在するのか?」という質問に答えている(2月28日、Corriere della Sera).
天使というものは、時代によってはやりすたりがある。ある時代には多くの人が語り、また別の時代には、忘却のリンボに置き去りにされたかのようだ。我々の時代は、いくつかの例外を除けば、忘却の時代であるが、いつもそうだったわけではない。
トマス・アキナスは、『神学大全』(Summa Teologiae)で15もの質問を天使にあてている。
プロテスタント系の著作家の多くは、天使を崇めることを拒絶し、少なからぬものがその存在を疑っている。合理主義者は当然ながら、すべてを否定しているが、プロテスタントの偉大な神学者カール・バルトは、天使に特別な役割を与えている。
私は、われわれは天使についてほとんど知らないと思う。しかしそれは存在するし、聖書は何度もそれについて天界の存在で、神のメッセンジャーだと語っている。
なぜ彼らは存在するのか?人間の他に、肉体を持ったものがいて、神という絶対的な無限と人間の仲立ちをするものがいるほうが便利だからだと思われる。天使の実在性は、むしろ信仰の実在性で、その存在の究極的動機は、神の善意である。
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