パルマ・ブカレッリの伝記
絵画の女王と呼ばれたパルマ・ブカレッリの伝記が出版された(2月22日、Corriere della Sera).
著者は、ラケーレ・フェッラリオ。『絵画の女王』(Regina dei Quadri, 344 ページ、20ユーロ、モンダドーリ)というタイトルである。彼女は、ローマの国立近代美術館の有名な館長であった。
パルマ・ブカレッリ(1910−1998)は、3月16日に生誕100年をむかえる。
彼女がローマへ出てきたのはファシズムの時代1938年で、当時教育省だったジュゼッペ・ボッタイが招きよせた。
彼女は、戦争中やドイツ軍によるローマ占拠の時に、サンタンジェロ城の地下に芸術作品を避難させた。
彼女の美しさは名高く、詩人のウンガレッティは、シャム猫のように美しいと描写し、彼女と長い間関係をもったパオロ・モネッリは嫉妬に悩まされた。共産党員の美術批評家ジュリオ・カルロ・アルガンも秘密の関係を持ったが同様に嫉妬に苦しんだ。
彼女は、現代美術の収集に積極的であったが、敵も多く、ペギー・グッゲンハイムやデ・キリコ、フェデリコ・ゼーリがその中には含まれていた。
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