カヴールの真のねらい
カヴールはイタリアを三つの国にして連邦制にすることを考えていた(1月3日、Corriere della Sera).
Arrigo Petacco 著 Il Regno del Nord 1859:il sogno di Cavour infranto da Garibaldi (北の王国 1859:ガリバルディに打ち砕かれたカヴールの夢)(モンダドーリ、pp.167, 19 ユーロ).
カヴールがナポレオン3世に1858年に説明したところでは、イタリアは3つの国になるというのがカヴールの構想だった。
一つは、ポー平原をすべて含みイゾンツォ川まで、公国、教皇国家のいくつかの行政区(legazioni)をふくんだ北のサヴォイア家のもとにある王国。もう一つはフィレンツェを首都にした中部の王国で、トスカナ、エミリアと、教皇国家の残りの部分。最後は、南の両シチリア王国で、名前を変える。
教皇に関しては、世俗的な権力を失うかわりに、上記の3国の連邦からなるイタリアの名誉大統領のような職についてもらうことを考えていた。
だから1858年7月21日プロンビエールでカヴールとナポレオン3世が秘密裏に会談したときには、どちらも、中央集権的な統一イタリアを作るなどとは考えていなかったのである。
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