教皇、ピオ12世を福者に
教皇ベネデット16世は、ジョヴァンニ・パオロ2世のみならず、ピオ12世を福者にする文書に署名した(12月20日、Corriere della Sera).
ジョヴァンニ・パオロ2世の方は、みなが期待していたものであったが、ピオ12世の方は、事態は複雑である。パチェッリ教皇には、人種法からホロコーストに対しての「沈黙」という問題があり、その問題をめぐる論争が絶えないのだ。
厳密に言えば、ジョヴァンニ・パオロ2世とピオ12世は、「尊者」(venerabili)となったのであり、まだ福者(beati)になったのではないが、決定的な一歩を踏み出したと言える。あとは、死後に得られた奇跡の公式の承認をまつのみである。
ジョヴァンニ・パオロ2世の場合は、すでにその奇跡の事例は選ばれている。フランスの修道女マリー・シモン=ピエールが2005年にパーキンソン病が突然、説明出来ないしかたで治癒したことである。
ピオ12世の世俗名は、エウジェニオ・パチェッリ。1876年3月にローマで生まれた。1939年3月2日、教皇に選出された。
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