ヴァティカン、イギリス国教会に扉を開く
イギリス国教会の伝統派がカトリック教会に受け入れられた(10月21日、Corriere della Sera).
記者会見は、ヴァティカンとロンドンで同時に開かれた。ヴァティカンでは、教理省長官ウィリアム・ジョゼフ・レヴァダ枢機卿が記者会見に応じた。
前日、合意に達したのは、イギリス国教会のなかの伝統主義者(tradizionalisti、Traditional Anglican Communion)が、2007年以来カトリック教会への入会を要望していたのがかなえられたことである。彼らは、女性祭司や同性結婚への祝福が受け入れられなかったのである。国教会の祭司で、すでに結婚していたものは、妻子をともなったままでカトリックの司祭になれる。
人数はまだ確定していないが、Traditional Anglican Communion は50万人の信者がおり、30ー50人の司教がいる。
そもそもカトリック教会とイギリス国教会の分裂は、1549年にヘンリー8世が首長令(Atto di supremazia) を発して、自らをイギリス国教会の長としたことに始まる。
1549年には、エドアード6世が英語の典礼を導入した。Book of Common Prayer でカルヴァン派の要素が入った。
イギリス国教会は、女性の司祭を認めている。また、結婚した人が叙任される可能性が開かれている。イギリス国教会の長は、カンタベリー大司教である。
386年の会議で、はじめて、司教や司祭で結婚しているものは、一緒に住んではいけないと決まった。
1545ー63年のトレント公会議で、聖職者の独身性が義務となった。
1917年に司祭の独身が教会法に組み入れられた。
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