Ior 頭取、交代
ヴァティカンの銀行 Ior の頭取が交代した(9月24日、Corriere della Sera).
Ior (L'istituto per le Opere di Religione) は1942年に教皇ピオ12世によって創立されたヴァティカンの銀行である。2008年時点で資産は50億ユーロ。
9月23日からこれまで20年にわたり頭取をつとめてきたアンジェロ・カロイア(写真)に替わって、エットレ・ゴッティ・テデスキが新頭取に就任した。カロイアは70歳で、1989年に頭取になり、任期を一年あまり残して、国務長官の意向で早期退職した。
新頭取のエットレ・ゴッティ・テデスキは、ミラノ・カトリック大学やトリノ大学の教授をつとめた人で64歳。オプス・デイの信者である。これまでは毎日5時40分の電車でピアチェンツァからミラノのサンタンデル銀行のイタリア事務所に通っていた。彼はそこに到着すると新聞を読み、8時にはミサに行くカトリチッシモ(カットリコの最上級)な人である。5人の子供と1人の妻がいる。
Ior は1982年には、アンブロージョ銀行をめぐる謎に満ちた事件に深い関わりを持っていた。当時は Ior を率いていたのは、ポール・マルチンクス大司教だった。
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