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2009年6月30日 (火)

老齢年金の申請者減る

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年金制度の改革があって、今年は老齢年金の申請者が急減している(6月21日、Corriere della Sera).

昨年の同時期と較べると、67、3%も減少しているのだ。2008年の1−5月の老齢年金申請者は、13万2343人だが、今年は、4万3247人である。

制度改革の影響と、経済危機のせいで新たな仕事につくことが困難になっているためと考えられている。制度改革で年金を受け取れる年齢が延びた人もいるのである。

しかし例外があって、それは女性教員である。EUからの要請に基づいて老齢年金の受給開始が65歳に引き上げられる前に駆け込み申請してしまおうという人が見られる。去年よりも、64%も増加しているのである。

また、障害者年金を不正に受け取っていたものの取り消しが今年の1−5月で6、7000人にのぼっている。

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2009年6月29日 (月)

国民投票、低投票率

Refe180x140 6月20日、21日に実施された国民投票は、低投票率に終わり、成立しなかった(6月23日、Corriere della Sera).

投票率は、23,5~24%で、Si が多かったが、不成立なので、無意味だった。

マローニ内務相は、国民投票の仕組みを改革する必要があるとの見解をしめした。

近年、国民投票は、成立に必要な投票率50%を越えることを達成していない。

最近の7つの国民投票の投票率は次の通り。

1995年  57%
1997年  30%
1999年  49,6%
2000年  32%
2003年  25,5%
2005年  25,7%
2009年  23%

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2009年6月28日 (日)

教皇:難民受け入れは義務

Papa05g 教皇ベネデット16世は、難民を受け入れることは義務だと説いた(6月22日、Corriere della Sera).

教皇は、パードレ・ピオが聖人となって以来、ゆかりの地サン・ジョヴァンニ・ロトンドへの初の教皇訪問をした。

そこで、難民たちを受け入れる義務を説いた。「他国に難民申請する人の多くは、戦争や迫害や災害から逃れてきている。彼らを受け入れることには、少なからぬ困難がともなうが、それは義務なのである」と述べた。

また修道士たちに対しては世俗化の危機を説いた。

イタリアに難民申請をした人は2008年に3万1097人おり、2007年と比べると122%増加している。

もっとも多い国は以下の通り。

ナイジェリア  5333人
ソマリア     4473人
エリトレア    2739人
アフガニスタン 2005人
象牙海岸    1844人
ガーナ      1674人
バングラデシュ 1322人
パキスタン     920人
トーゴ        829人
イラク        803人

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ヴェローナの《カルメン》、雨で中断

Carmen ヴェローナのアレーナ野外劇場でのオペラ《カルメン》の上演が雨のため中断した(6月20日、Corriere della Sera).

雨は第2幕開始そうそう降ってきた。上演はいったん中断し、その後、正式に中止となった。

観客1万2000人を迎えたシーズン幕開けであったが悪天候にたたられた。

プラシド・ドミンゴはアレーナ出場40年になるが、今年は指揮者として帰ってきた。

カルメン役は、スペインのメゾソプラノ、ナンシー・ファビオラ・ヘレーラ。

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2009年6月27日 (土)

高校にコンドーム販売機

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ローマ県の高校に、コンドームの販売機を置くことが議論になっている(6月19日、Corriere della Sera).

ローマ県の高校および大学の校内に、コンドームの販売機を設置することが、県議会で承認された。民主党13人、左派4人、Pdl 1人の賛成によるもの。

全国レベルでは、中道右派はこうした企画に賛成している。が、一方、地方レベルでは異論もある。フェッルッチョ・ファツィオ保健省副大臣は、「エイズに対抗するためには、あらゆる手立てが有効だ」とし、予防の観点からこの措置に賛成している。

しかし、免疫学者のフェルナンド・アイウーティ(Pdl)は、「学校はセックスをしに行くところではない。だから、校舎内に設置することには反対だ。しかし、学校の外で近くに設置するのには賛成だ」としている。また、十分な性教育で、避妊具の意味を認識させることが必要だとしている。

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2009年6月26日 (金)

パオロVI 世の伝記

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パオロVI 世の伝記が出版された(6月18日、Corriere della Sera).

パオロ6世は、二人の大きな巨人、ジョヴァンニ23世とジョヴァンニ・パオロ2世に挟まれて(ジョヴァンニ・パオロ1世の短い治世がはいるが)、埋もれてしまい、ほとんど忘れられている。

新聞 Il Giornale のヴァティカン記者アンドレア・トルニエッリはこのたび、Paolo VI. L'audacia di un Papa (パオロ6世.ある教皇の大胆さ)(Mondadori, 624ページ、28 ユーロ)を出版した。

トルニエッリはこれまでジョヴァンニ・バッティスタ・モンティーニ(パオロ6世の本名)についての決まり文句を否定した。これまでは、この教皇は、「ブレーシャのハムレット」と言われ、疑いやためらいの人とされていた。

彼はジョヴァンニ23世が開始した第二ヴァティカン公会議をまとめる役割を果たした。しかし公会議はいわゆる改革派と保守派の対立があったため、それをまとめた教皇は、進歩派からは、改革運動にブレーキをかけたとみなされ、保守派からは、教会の危機をまねいた責任者と見なされがちなのだ。

モンティーニ教皇は、悩み苦しんだが、あきらめたのではなく、移行期の教会を統治したことをトルニエッリは示している。

教皇は、反ファシストの家系であり、反共産主義者でもあった。いわば、政治でいうとデ・ガスペリ的なキリスト教民主主義者であったのだ。

パゾリ—ニの魂が救われるようにと祈り、ピエトロ・ネンニの妻が亡くなると弔意の手紙を出し、共産党書記長のトリアッティがクリミアで発作に倒れると回復を祈った。

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2009年6月25日 (木)

ベルルスコーニ、女性関係で捜査

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ベルルスコーニ首相は、パーティに高額のお金を支払って若い女性を招き、売春行為があった疑いがもたれている(6月18日、Corriere della Sera).

ことの発端は、経済警察が、テクノホスピタルという会社を経営する兄弟ジャンパオロ・タランティーニとクラウディオ・タランティーニの捜査を始めたことだった。このプーリアの兄弟は、病院など保健のセクターで有利な扱いを受けた疑いがもたれている。

その捜査の過程で、ジャンパオロが首相宅でのパーティに若い女性を複数招いていることが発覚した。これまでパトリツィア・ダッダリオ他、三人の女性が、検察から情報提供を求められている。

パトリツィア・ダッダリオは首相宅の寝室をとった写真(携帯電話による)を提出しており、検察はその信憑性について調査中である。

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2009年6月24日 (水)

ブレラやポンペイの危機

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ブレラ美術観やポンペイ遺跡が危機にみまわれている(6月17日、Corriere della Sera).

文化財省の上級会議の議長アンドレア・カランディーニは、警告を発している。「1980年代から、文化財省への予算が削減されている。歳入は必要量の半分だ。あと7年新たな雇用がなければ、オフィスを閉じなければならない」。

最近任命されたばかりの文化財省の総局長のマリオ・レスカは、「2008年の我が国の美術館・博物館への訪問者は3,8%減少している。ウフィーツィ美術館は、訪問者数で世界の美術館で23番目に落ちてしまった。我が国には、4000の美術館・博物館があり、2500の遺跡がある」

ブレラ美術館の展示物には、落書きがあるし、ポンペイ遺跡は放置のはてに、崩壊しつつある部分があるのだ。

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2009年6月23日 (火)

国民投票、知っている人は約半数

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6月21日、22日に実施される国民投票を知らない人が半数近くいる(6月15日、18日、Corriere della Sera).

6月21日、22日は、先般実施された地方の首長選挙で、得票トップの者が過半数に達しなかった場合の上位2者の決戦投票が行われるが、それと同時に、国民投票が実施される。

国民投票は3枚あり、1は紫色で下院で最も得票率の高かったグループあるい政党(候補者リスト)に、プレミアムを与えることを廃止するかどうか。現在は、トップのグループには大きなプレミアムが与えられている。

2枚目は、ベージュ色の投票用紙で、上院で州ごとに得票率が最も高かったグループにプレミアムを与えることを廃止するかどうかである。こちらは州ごと、下院は全国である。

3枚目は、緑色の投票用紙で、同一人物が複数の選挙区に立候補する可能性を廃止するかどうかである。

要するに選挙制度改革についての国民投票であるが、国民の認知度はさほど高くない。

6月10,11日に、801人を対象に実施された世論調査(誤差3,5%)(ISPO/Gruppo Phonemedia がコッリエーレ紙の依頼により実施)によると、6月21日、22日あなたの町で何がありますかとの問いに

国民投票  53%(すべての選挙人)
市長の決戦投票 43%(決戦投票のある市の住民が対象)
県知事の決戦投票 30%(決戦投票のある県の住民が対象)

となっている。

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2009年6月22日 (月)

ウンガレッティとマラパルテは同時期に戦線にいた

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詩人のジュゼッペ・ウンガレッティと小説家クルツィオ・マラパルテは、第一次世界大戦で、同時期に同じ戦線にいた(6月16日、Corriere della Sera).

第一次大戦中に、「秋の木の上の葉のようにいた」と兵士の命のはかなさを歌ったウンガレッティであるが、案外知られていないのが、この詩がカルソの塹壕や、ピアーヴェ河畔やモンテ・グラッパといった名高い激戦地で詠まれたのではないということだ。

ウンガレッティは、この時、1918年7月にフランスで書いたのである。ウンガレッティが所属していたイタリア軍部隊は、ドイツ軍からの攻撃をうけ、西部戦線へとうって出たのである。

これらの事実が二人の学者ではない好事家によって著された。二人ともジェノヴァの人で、アルベルト・カゼッリ・ラペスキとジャンカルロ・ミリテッロ。タイトルは、1918.Gli italiani sul fronte occidentale (1918年ー西部戦線におけるイタリア人)で、出版社は Gaspari, 255ページ、17,5ユーロである。

シャンパーニュ地方やシュマン・デ・ダーム地方でのイタリア軍の活動・軍事作戦が紹介されているほか、未公開文書、写真、書簡が含まれている。

この西部戦線でのイタリア人の死者は5000人に登っており、Bligny や Soupir の墓地に埋葬されている。クルツィオ・マラパルテもこの時、ドイツ軍の毒ガス攻撃にあい、フランスの病院に運ばれた。命ながらえたものの、健康にダメージを与えたことは疑いない。

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2009年6月21日 (日)

ファシスト系パトロール隊に捜査

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ファシズモのシンボルマークを制服にもちいたパトロール隊への捜査が開始された(6月15日、Corriere della Sera)

治安の悪化に対応して、イタリア各地で地元民によるパトロール隊が結成されている。ヴィチェンツァでは《Veneto Sicuro》というパトロール隊、ローマには女性による《rosa》という右派の結成したパトロール隊がある。ジェノヴァでは、北部同盟がパトロール隊を補助している。ボローニャには、《Angeli alle fermate 》というパトロール隊がある。

今回、問題となっているのは、Partito nazionalista italiano という党が組織するパトロール隊で、1952年に制定されたシェルバ法に違反している疑いがもたれている。

シェルバ法は、ファシスタ党を再建することを禁じた法律である。

ガエターノ・サヤ率いるこのパトロール隊の服装は、黒い腕章をつけ、ローマ帝国の鷲の紋章をつけている。

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2009年6月20日 (土)

リチェオの改革

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高校(リチェオ)の改革が着手された(6月13日、Corriere della Sera).

政府の改革案によれば、授業時間は、1,2年生に関しては、週27時間へと減少する。3,4,5年生は週30時間となる。ただし、文系高校(liceo classico)の場合は、外国語強化のため週31時間にすることが認められ、芸術系高校は最大週35時間、音楽・舞踏系は最大週32時間まで認められる。

この改革案は、2010/11年に導入される予定。

文系高校(リチェオ・クラッシコ)では、その最初の2年をジンナジオ(Ginnasio)と呼んできたが、この呼称が消える。

リチェオは1802年に誕生した。リチェオ・クラッシコは、1859年にガブリオ・カザーティ(写真)による改革によって生まれた。その後、1923年のジェンティーレ改革で理系高校が、1960年に芸術高校、1974年に言語系高校が誕生した。

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ラーポ・エルカン、ユダヤ教に改宗

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アニェッリ家の御曹司ラーポ・エルカンがユダヤ教徒に改宗する(6月12日、Corriere della Sera).

ラーポ・エルカンは、フィアットの会長だったジョヴァンニ・アニェッリの孫。ジョヴァンニ・アニェッリの娘マルゲリータの息子である。父エルカンはユダヤ教徒であったが、ユダヤ教は母方から受け継ぐので、彼の場合、カトリックとして育った。

しかしラーポは31歳になった今、イスラエルに行き、ラビの指導をうけて、ユダヤ教徒に改宗しようとしている。ユダヤ教のほうが落ち着くのだという。ユダヤ教はコミュニティーによる祈りがあり、祈りは祝福なのだとしている。

彼はすでにシモン・ペレスと会っているが、彼の書斎には仏像があったという。ラーポも、改宗しても、仏教徒を尊重するし、子供が出来たら、子供がどの宗教を選ぶかの自由を尊重したいと言っている。

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2009年6月18日 (木)

地方選の結果

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地方選挙(首長戦)の結果は、これまでの民主党がおさえていた県、市町村が大幅に与党 Pdl に敗れることとなった(6月10日、Corriere della Sera).

県は、前回2004年は、中道左派の対象で、中道左派50,中道右派9であった。それが今回は、中道左派14,中道右派26、決戦投票22となったのである。決戦投票は、6月21日、22日の両日に実施される。

県庁所在地(I comuni capoluogo) の市長選は、前回が中道左派26で中道右派4であったものが、今回は、中道左派5,中道右派9,決戦投票16となっている。

投票率に関しては、県が2004年は74,39%だったのが、今回は70,53%となり、市町村に関しては前回79,33%であったのが、今回は76,69%でいずれもわずかに減少している。

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ヴァティカンが国になった時

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ヴァティカン市国についての新たな著作をフランチェスコ・クレメンティが著した(6月5日、Corriere della Sera).

ヴァティカン市国が成立して80年を記念するように、フランチェスコ・クレメンティが《Lo Stato della Città del Vaticano》を著した(Mulino, 138ページ、18ユーロ)。

ヴァティカン市国が成立した際、ラッティ教皇は、6月7日に6つの法律を制定している。法案を起草したのは、将来のピオ12世の兄弟フランチェスコ・パチェッリとフェデリーコ・カンメオで、カンメオはユダヤ系の法学者だったが、その家族はアウシュヴィッツで亡くなっている。

クレメンティが論じているように、この6つの法律の性格は、法学者の間でも、ちまたの人々の間でも議論を呼んだのであった。

それは Santa Sede (教皇座)に国際的人格を与えたとする考え方が一方にあり、他方、1929年の条約は、新たに自律的な主体を生じせしめた、すなわち、教皇座とは区別され、独自の秩序をもち、教会の目的から離れて独自に発展しうる主体とみなしうるとするものである。

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2009年6月17日 (水)

ガッダとファシズモ

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作家カルロ・エミリオ・ガッダとファシズモの関係を描いた論文が出版された(6月9日、Corriere della Sera). 

著者はセルジョ・ラッファエッリ。ガッダ自身は、1934年まで、すなわちエチオピア戦争まで、ファシズモの本質に気づかなかったとしている。

しかし、セルジョ・ラッファエッリが雑誌《Studi Italiani》に発表した論文によると、ガッダは、それ以降も中断はあるものの、ファシスタ党の党員でありつづけた。

また Accademia nazionale Lincei に残っている記録によると、ガッダへの当局からの助成金は、1940年、1942年に増額されている。

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2009年6月16日 (火)

地方選挙、Pdl と北部同盟の勝利

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イタリアの市町村および県の地方選挙は、与党 Pdl および北部同盟の勝利に終わった(6月9日、Corriere della Sera).

与党は第一回投票で、26の県で勝利した。北部、特にヴェネトとロンバルディアで地滑り的勝利をおさめた。

Pdl (Popolo della libertà)は、ナポリやモンツァ、ブリアンツァ県も手におさめた。

一方、民主党は、フィレンツェのような長年の牙城でも、第二回投票を余儀なくされた。ボローニャは薄氷の勝利。

第二回投票(決戦投票)は6月21日に実施される。

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2009年6月15日 (月)

税務番号なしでの高校卒業試験

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ナポリの言語高校(liceo linguistico)に通うウクライナ人女子高生が、高校卒業試験(Maturità)の受験資格があるかどうかが問題になっている(6月8日、Corriere della Sera).

彼女の名はダリア。すでに6カ国語を知り、ナポリのマルゲリータ・ディ・サヴォイア高校の最終学年に通っている。20歳で、不法滞在者である。滞在許可証がなく、税務番号(codice fiscale) もない。

昨年5月22日の公教育省の通達では、税務番号のない生徒の受験を禁止している。

しかし公教育大臣マリアステッラ・ジェルミーニは、ダリアが高校卒業試験を受けるのに、法的問題はないとしている。

イタリアにおける外国人生徒は57万4133人で、全体の6,4%を占めている。

最も多い出身国は、ルーマニア 9万2734人、アルバニア 8万5195人、モロッコ 7万6217人、中国 2万7558人、エクアドル 1万7813人となっている。

また、外国人生徒のもっとも多い州は、ロンバルディア州13万7485人、ヴェネト州7万466人、エミリア・ロマーニャ州6万5813人となっている。

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2009年6月14日 (日)

ヨーロッパ議会選挙のデータ

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ヨーロッパ議会選挙のデータが紹介されている(6月5日、Corriere della Sera).

イタリアの有権者は、5066万4596人。女性2623万1876人、男性2443万2720人。選挙区は6万1225。

ヨーロッパ議会は5年に一度、すべての加盟国で選挙が実施される。議員の数は、ニース条約では736で、リスボン条約では754人だが、こちらはまだ発効していない。

加盟国の議席数は以下の通り;

ドイツ  99
フランス 72
イギリス 72
イタリア 72
スペイン 50
ポーランド50
ルーマニア33
オランダ 25
ベルギー 22
ギリシア 22
ハンガリー22
ポルトガル22
チェコ  22
スウェーデン18
オーストリア17
ブルガリア17
デンマーク13
フィンランド13
スロヴァキア13
アイルランド12
リトアニア12
ラトビア 8
スロヴェニア7
キプロス 6
エストニア6
ルクセンブルク6
マルタ  5

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2009年6月13日 (土)

ヨーロッパ議会選挙

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ヨーロッパ議会選挙が実施された(6月8日、9日、Corriere della Sera).

ヨーロッパ議会選挙が実施されたが、イタリアでは与党の Pdl は目標としていた獲得票率40%には及ばなかった。昨年の総選挙より得票率はわずかに減少している。

一方、野党の民主党も33%から27%に下落している。

主要政党の獲得票率は以下の通り
   2009(今回) 2008年下院 2004年ヨーロッパ
Pdl 35,3% 37,4% 32,4%
北部同盟 10,2% 8,3% 5%
民主党  26,1%   33,2% 31,1%
価値あるイタリア8%  4,4%    2、1%
UdC 6,5% 5,6% 5,9%
共産主義再建党&
伊共産主義者党 3,4% 3%    8,5%
左派と自由  3,1%  3%    2,5%
右派     2,2%  3,5%  1,2%
パネッラ&
ボニーノ   2,4%        2,3%

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2009年6月11日 (木)

《ウリッセの帰還》

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モンテヴェルディ作曲オペラ《ウリッセの帰還》を観た(6月7日、北とぴあ、さくらホール)。

作曲は、モンテヴェルディだが、指揮の高関健(敬称略、以下同様)によると、主旋律と通奏低音の簡略譜しか残っておらず、アーノンクール等の演奏では、それを補ってオーケストレーションをして演奏しているとのこと。今回は、現代作曲家のハンス・ヴェルナー・ヘンツェが編曲した特殊な版での演奏だった。

ヘンツェ版は、古楽器やモンテヴェルディの時代の楽器ということにこだわらず、きわめて多様多種の楽器を用いている。エレキギターや、アコーディオンもあったと思う。さらに、オーケストラが大編成のため、オケピットに入りきらず、マリンバなどは両脇のミキシングルーム(?)からの演奏であった。

ヘンツェ版は、今回聴いたところでは、第二幕が自由にのびのびと書けているように思った。さらに、オーケストレーションとして、ヴァイオリンを用いず、低い音重視である(今回は、指揮者の考えでヴァイオリン一挺を用いている)。最近の古楽アンサンブルなどで聴く薄めで軽やかな音ではなく、厚めで重厚な音なのである。

そのことが声の聞こえ方に影響があったと思う。女性の声はしっかり聞こえるのだが、バスやバリトンの声は、オケとかぶると響きにくかったのである。

演出は、髙岸未朝。《ウリッセの帰還》は、ホメロスの『オデュッセイア』の後半、オデュッセウス(イタリア語ではウリッセとなる)が故郷イタカ、すなわち妻ペネロペーの元に帰るという話なのだが、古代ギリシアなので、神々も次々に登場する。帰る途中で、ウリッセは海神ネプチューン(伊語ネットゥーノ)の息子を殺したため、海神の怒りをかっている。最終的にはジュピター(伊語ジョーヴェ)がとりなすことになるのだが、その他にも女神ミネルヴァ(佐藤奈加子が好演)やジョーヴェの妻ジュノーネが出てくる。

その他に、ウリッセの妻ペネロペ—や彼女の求婚者が複数、アンティノオ(金子宏)、ピザンドロ(飯田康弘)、アンフィノモ(高梨栄次郎)、エウリマコ(藤牧正充)、ぺネロペの侍女(中野亮子)もいる。求婚者は複数いるが、十把一絡げではなく、一人一人のキャラクターが描き分けられていて非常によかった。服装も別で、声種も異なっており、モンテヴェルディと髙岸の演出のおかげで、一人一人の性格、表情が伝わる。侍女メラントも、ペネロペに再婚をすすめつつ、実はエウリマコと良い仲になっているのをコケティッシュに演じていた。

さらにその他に、面白いことに、バロック前期ならではで、アレゴリカルな存在というか登場人物がいる。冒頭に出てくるのは、「人間のはかなさ」(彌勒忠史)、「時」(古澤利人)、「運命」(芝沼美湖)、「愛」(松原典子)が出てくる。抽象的な概念がアレゴリーとして出てきて、台詞を言うこと自体、ロマン派以降のオペラに見慣れている者にとっては、新鮮な体験だ。ここでは、たとえば「運命」は、背中に「運命の輪」を背負っており、それが誰であるのかを見てすぐわかる工夫があった。

これだけ登場人物が多いと、観客の頭の中で、誰が誰だかわからないということになりがちだが、今回の舞台はまったくそういうことがなかった。だから、その分、ストーリーや音楽に集中できるのである。

高関の指揮は、ヘンツェの低音重視を尊重してか、少しテンポがゆったりめ。その分、細部の響きがよく聞き取れる。

ウリッセの小林昭裕は、声量が豊か、主役を堂々と演じていて良かったが、これで柔らかな表情づけが加わればなお一層観客の心を魅了しただろう。妻ペネロペの金子美香は、演技が実に見事。立ち居振る舞いに品位があり、美徳をそなえた妻という役どころにふさわしい演技、歌唱であった。

他には、息子テレーマコ(岡田尚之)、ウリッセの羊飼いエウメーテ(森田有生)が力演。エウメーテは演技の表情と声の表情が調和しており、演奏者の力量を感じる。そのことは、ウリッセの乳母エリクレアを演じた小倉牧子にもあてはまる。渋い役どころながら、舞台がしまるのである。派手な演技というのではなく、表情と歌唱がちょうど過不足なく演じられるところに観ていて安心感があり、こちらも納得するのだ。

そうそう、コミック・レリーフ的な役回しとして、求婚者たちの従者イーロ(渡邉公威)を忘れてはなるまい。愉快なキャラクターなのだが、最後は、求婚者たちが成敗されたあとで、もう空腹に耐えられないといって自害してしまう顛末まで、ブッファな味を歌・演技ともにうまく出していた。

演出でもあり衣装にも関わるが、善意と悪意という6人(神谷真士、植木達也、遠藤隆史、久保昌明、安田祥章、柳田将太)は、演劇的に実に見事な効果を上げていた。彼らは、半分が白、残り半分が黒の衣装を身にまとっている。そのため、方向をそろえれば、まっくろで、それが半回転すると白い姿が見える。向きによっては、白黒半分ずつが見えている。時には、人工のおっぱいを見せて、エロティックな場面であることを記号的に示す役割も果たす。実に多様な役割を、しかも効果的に果たしていた。集団として動くのだが、彼らの動き、踊りは、時にはユーモラス、時にはグロテスク、時にはエレガントで、芝居を観る楽しみを味あわせてくれた。

今回の舞台でもう一つ感心したのは、照明であった。紗幕とスポットなどを組み合わせ、全体を見せたり、一人または複数の登場人物を注目させたり。はっとさせられるのだが、決してあざといというほどやり過ぎではなく、心地よかった。

また、衣装についても様々な工夫が見て取れた。何より、安っぽくなくてよかった。来日公演のように入場料が高額でも最近はいかにも安っぽい衣装のこともある。今回の衣装、豪華ではなかったが、それなりに古代の英雄や神々に見たてることが出来た。繰り返しになるが、衣装も登場人物が混乱しないように、それぞれのキャラクターに応じて考えられていた。たとえば、海神はあたまが水色になっていた。

このオペラ、演劇として見応えがある。音楽も、版によっての変化を楽しめる。

ヘンツェ版の《ウリッセの帰還》は日本初演であるという。二期会ニューウェーブ・オペラ劇場ということだが、これからも、こういった意欲的なプログラムを期待したい。

(追記:テレーマコの出演者の名前が誤っており、訂正しました。失礼しました。また、登場人物「善意と悪意」や照明、衣装についてのコメントを加筆しました)。

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2009年6月10日 (水)

EU圏に失業率、99年以来最悪に

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EU圏での失業者数が、1999年以来の最高水準に達している(6月3日、Corriere della Sera).

ユーロ圏16カ国での失業者は、4月末時点で、1457万9000人に達した。EU全体の27カ国では、2082万5000人におよぶ。

国別の失業率は以下の通り

オランダ   3%
オーストリア 4,2%
キプロス   5,4%
スロヴェニア 5,5%
ルクセンブルク6,3%
マルタ    6,8%
イタリア   6,9%
ベルギー   7,5%
ドイツ    7,7%
ギリシア   7,8%
フィンランド 7,8%
EU27   8,6%
フランス   8,9%
ユーロ圏   9,2%
ポルトガル  9,3%
アイルランド 11,1%
スロヴァキア 11,1%
スペイン   18,1%
アメリカ   8,9%
日本     4,8%

一方、イタリアには相対的貧困層が12,8%いるがそれを州別にすると以下の通り。

シチリア    31,8%
バジリカータ  27,9%
カラブリア   25,7%
サルデーニャ  24,6%
カンパーニャ  23,9%
プーリア    21,9%
モリーゼ    14,3%
イタリア    12,8%
アブルッツォ  12,4%
リグーリア   10,5%
ラツィオ    9,2%
ウンブリア   8,3%
ヴァッレ・ダオスタ 7,9%
マルケ     7,0%
ピエモンテ   7,0%
エミリア・ロマーニャ 6,8%
フリウリV.G. 6,8%
トレント    5,9%
ロンバルディア 5,3%
ボルツァーノ  5,0%
トスカーナ   4,1%
ヴェネト    3,4%

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2009年6月 9日 (火)

ニコ・オレンゴ、亡くなる

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詩人・批評家のニコ・オレンゴ(写真左)がトリノの病院で亡くなった。65歳だった(5月31日、Corriere della Sera).

彼は長期間ジャーナリストもつとめた。新聞紙ラ・スタンパで、特に、書評付録のTuttiLibri を編集した。

1964年から77年までは、出版社 Einaudi のため働いた。詩集に Cartoline di mare (1984) などがある。

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市町村の埋蔵金

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市町村にも埋蔵金があるのだが、EUの規則のため自由には使えない(5月29日、Corriere della Sera).

つまり、市町村(コムーネ)の金庫に眠っているのだが、市長が使えない金なのである。その額は、8000のコムーネの総額で、110億ユーロにのぼる。

コムーネの組織 Anci (Associazione nazionale dei Comuni) などは、経済危機からの脱出のためにもこれを使えるようにするよう求めている。

このお金は、毎年の予算の使い残しがたまったものなのだが、EU諸国が交わした安定化協約により、使用できないのである。

そのため Anci の会長でトリノ市長のキャンパリーノは、コムーネはこの協約の対象からはずれたいと申し出ている。この問題は特に北部で切実である。比率で言えば、北部73%、中部11,6%、南部15,4%となる。

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2009年6月 8日 (月)

パウジーニ、ミーナに呼びかける

Laurapausinitour
Mina2
歌手ラウラ・パウジーニは、伝説の歌手ミーナに、アブルッツォ支援コンサートに出演するよう呼びかけた(5月29日、Corriere della Sera).

ラウラ・パウジーニと111人の歌手仲間は、6月21日に、アブルッツォ地震の被害者救援のためのコンサートをサン・シーロ(ミラノのサッカー場)で開催する。コンサート名は、《Amiche per l'Abruzzo》.女性歌手が集結して、アブルッツォの被災者への連帯を示すコンサートである。

パウジーニは、ミーナが引退していることを尊重し、舞台裏にかけつけてくれるだけでもよいと申し出ている。


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MP3にハイブリッド型

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三輪スクータMP3に、ハイブリッド型が加わった(5月29日、Corriere della Sera).

Mp3を製造しているピアッジョ社の社長ロベルト・コラニンノ、ベルルスコーニ首相に、新車Piaggio Mp3 Hybrid を贈呈した。

(この件に関する記事を検索したところでは、燃費は、リッター60kmで、同じ排気量のエンジンがリッター26kmに対し大幅に改善されている。また、1kmあたりのCO2排出量は40gで、通常が90gに対し、大幅に削減されており、エコロジーの観点から優秀なスクーターとして賞賛を浴びている。値段は未定だが、9000ユーロ前後と言われている)。

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2009年6月 5日 (金)

検察、サルデーニャでの首相の写真を押収

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ローマ検事局は、ベルルスコーニ首相の請求をうけ、アントネッロ・ザッパドゥがサルデーニャで取った首相の写真を押収した(5月31日、Corriere della Sera).

ザッパドゥに対する告発は、プライヴァシーの侵害その他である。

これに対し、野党民主党は、どんな法律、基準に基づいて、検察は、写真の押収を実行したのかと問いただしている。

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2009年6月 4日 (木)

母の姓も

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子供の姓に、母親の姓も使用することが議論されている(5月28日、Corriere della Sera).

下院の法務委員会委員長のジュリア・ボンジョルノによると、イタリアには、子供の姓を父親の姓にするという法律はないが、習慣上そうなっているのだという。

議論は、数年前から始まっており、EUの性による差別の禁止をうけて、議論が進んでいる。

二重の姓の使用を導入しようという議論が進んでいるが、その場合でも、二人の姓のうちどちらの姓、あるいは両方の姓を用いるのかを両親が決められる(ガラヴィーニ議員、Pdl)という意見と、両方の姓の使用を義務づけるという案(Brugger 議員、Svp) などがある。

委員長のボンジョルノは、法律で二重姓を義務づけ、その順番は両親が決めるという「強硬」案を主張している。両親の意見が合わない場合は、アルファベット順にする。

委員の間で合意できているのは、両親の姓の順序を最初の子供で決めたら、その弟、妹は同じ順序を保つということである。

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2009年6月 3日 (水)

カトリックの離婚者:あらたな規則が必要か?

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ミラノ司教区に、離婚者への新たな規則をもとめる書類が提出された(5月28日、Corriere della Sera).

1990年から2006年までに、別居した人は、108万7251組おり、離婚したのは59万8332組いる。2006年は、6万1153組で、10年前と比較すると倍になっている。

また、ヴァティカンの教皇庁控訴院(Sacra Rota)への離婚請求(婚姻の無効請求)は、この三年に20−25%増加している。

ミラノのサンマルコ教会のドン・ルイジ・ガルビーニ神父は、全員にコムニオーネ(聖体拝受)をしているという。また、サンテウストルジオ教会のドン・ピージ・ペリーニ神父は、聖体拝受する代わりに、彼らと話したり、肩に手をおいたり、祝福を与えたりする。信者で離婚したり、別居して別の人と同居している人は、聖体拝受の列に並ぶ際に、胸に手を置いて、他の人と区別できるようにしている。

最新の世論調査では、離婚者や再婚者が聖体拝受を受けられないことに対して

まったく賛成でない  61,7%
ほとんど賛成でない  17,6%
まあまあ賛成     11,1%
非常に賛成      5,8%
判らない、無回答   3,8%

となっている。

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2009年6月 2日 (火)

《ポー川のひかり》

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映画《ポー川のひかり》(エルマンノ・オルミ監督)を観た。

知人から試写会の券をいただき、幸運にもオルミの映画を観ることができた(8月1日から神保町の岩波ホールでロードショー)。この映画、昨年のイタリア映画祭で上映されたのだが、昨年は、個人的な事情でイタリア映画祭に行くことができなかったのである。

この映画は、フィクションものの映画としてはオルミ最後の映画であると監督自らが語っている。ドキュメンタリー映画はこれからも撮るのだそうだ。

本編のストーリーはきわめて寓意的である。ボローニャ大学の宗教関係の古書が、大量に、太い釘を打ち付けられ、磔になったように床にばらまかれている事件からフィルムは始まる。

若い宗教学の教授が失踪し、ポー川のほとりの廃屋に住み始める。地域の村人たちと、ゆっくりと心を通わせ始めるが...という話である。

宗教がテーマであることは、ストレートに表現されている。主人公の世捨て人となった教授は、村人からイエスさんと呼ばれているし、また、村人は、不思議な夢を見たりすると、彼のところへ来て、聖書のエピソードを語ってくれと頼んだりもするのである。

現代人であった教授が、都会の生活を捨て、ポー川流域の村人たちの間に入っていき、自然の中で生活する。監督が問いたいのは、何であるか、きわめて明示的なのである。

それは言語の面でも現れている。主人公のラズ・デガンはいかにも現代のキリストにふさわしい容貌をしているが、イスラエル生まれであり、音声は吹き替えである。吹き替えであることより重要なのは、彼の話す言語は、まったくの標準語であるということだ。一方、村人の話す言葉は、方言そのもので、字幕なしでは、僕にはほとんど理解できない。

オルミには、標準語がしゃべれない、あるいはしゃべらない純朴な村人の宗教心こそが、魂からの宗教心だという思いがあるのだろう。書物が磔のような扱いをうけるのは、その象徴的行為だ。

若き教授と、あの被害にあった古い書物をあつめていた老教授の最後の対話は、きわめて印象的である。

イタリアにあって、歴史的に何度も繰り返されるてきたことだが、教会の組織、教義を重視する考え方と、魂からの信仰を重視する立場があって、教会の精神性が弱体化すると、後者の動きが教会組織を活性化してきたという面がある(アッシジの聖フランチェスコなど)。

この若き教授は、そういった革新者を思わせる人物なのだ。

現代人の心の安住できる場所、あるいは居場所、在り方はどんなものなのか、という問いに対するオープンエンドな解答が、ここにはポー川に反射する様々な時刻の光とともに描き出されている。

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喫煙者、増える

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喫煙者の数が6年ぶりに上昇に転じた(5月27日、Corriere della Sera).

2005年に公の場所での喫煙を禁じるシルキア法が出来たことも相まって、喫煙者の数は漸減傾向にあったが今年は6年ぶりに上昇に転じている(以下の数字は、Istituto Superiore di Sanita' (ISS) の調査によるもの)。

喫煙者の割合は、2008年には22%であったのが、2009年は25,4%へと3,4ポイント上昇している。専門家は、経済危機で、ストレスを抱える人が増えたことも一因だと考えている。

そのため、元喫煙者が2008年には、18,4%だったのが、2009年には14,6%に減少している。

タバコの売り上げは、年9300万㎏程度で、変わっていない。むしろ微減である。また、一日あたりの喫煙の本数の推移は次の通り。

2002年 16,8本
2003年 16,1本
2004年 14,8本
2005年 14,0本
2006年 13,6本
2009年 14,0本

ISSの専門家ピエルジョルジョ・ズッカロは、「禁煙した人の一部が、喫煙に戻っているが、経済的困難によって引き起こされた危機やストレスが無縁ではないと思う」としている。

イタリアの喫煙者は1300万人で、男が710万人、女が590万人で、全体の25,4%に相当する。

他の主要国の喫煙率は次の通り

イギリス 25%
カナダ  19%
アメリカ 21%
スウェーデン 16,2%
ドイツ  27%
ベルギー 24%
スペイン 28%

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2009年6月 1日 (月)

奇跡の経済

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イタリアの「奇跡の経済」は、デイリー・メイル紙が命名した(5月24日、Corriere della Sera).

1959年5月25日、イギリスの日刊紙がイタリアの経済復興のめざましたをさして、「奇跡の経済」と名付けた。(イタリア語では、miracolo economico または boom と表現されている)。

1958年から1963年にかけてイタリアはたしかにめざましい経済発展をとげた。Pil (GDP)が年率6,3%で成長した。

この5年間で、産業の生産は100%増加した。輸出は14%増加。失業率は、1959年の7%から1963年の3,9%へと減少したのである。

また三大家電であったテレビ、洗濯機、冷蔵庫の所有率の変化をあげる。

テレビ
1953 0%
1960 20%
1965 49%
1971 82%

洗濯機
1953 4%
1960 5%
1965 23%
1971 77%

冷蔵庫
1953 14%
1960 17%
1965 55%
1971 86%

冷蔵庫の生産は、1951年には、1万9000台であったものがあ、1957年には37万第となり、1967年には320万台となって世界第三位の生産高となった。

タイプライターの生産は、1957年には、15万1000台であっtのが、1961年には65万2000台となった。

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デ・ガスペリの伝記

De_gasperi デ・ガスペリの新たな伝記が出版される(5月26日、Corriere della Sera).

デ・ガスペリは、1945年末から8年にわたりイタリア政府を率いた人物である。

彼の伝記が新たに出版されるが、2000ページ近くにのぼる本格的なものである(editore Rubbettino).

デ・ガスペリはオーストリアのトレンティーノの議員であったが、1919年、ドン・ストゥルツォの人民党に参加し、1924年書記となる。

しかし、ファシズムの到来とともに、政治的キャリアは中断される。

デ・ガスペリは、ヴァティカンの図書館で働くことになる。給料が安いことを嘆いていたようだ。

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