《ジョヴァンナのパパ》

《ジョヴァンナのパパ》(プーピ・アヴァーティ監督)を観た(有楽町・朝日ホール)。
この映画については、当ブログの2008年9月26日で扱った。もう一度観たのである。今回は日本語字幕がついていたので、ストーリーや演技の細部に関して、良く分かった。
ジョヴァンナ(アンナ・ロルヴァケル)と父(シルヴィオ・オルランド)の演技は素晴らしい。父が娘のことを思うのだが、見当違いで、それが重大事件の引き金ともなってしまう。それに気づいた父は、ずっと娘の面倒を見ていくことになる。
シルヴィオ・オルランドは自分の演じたこの役を、不完全な男といいいつつ、共感を示していたが、この父がとった行動が模範的であるかどうかは疑う余地は大いにあるのだが、その不完全な人物に共感できるようにこの映画の細部はできているし、オルランドもそういう演技をしている。自分の過ちに気づいてからは、この父は、自己犠牲をいとわないのである。
1930年代、40年代の生活の細部も見応えがある。シルヴィオ・オルランドによると、アヴァーティ監督は、同じセットを使って、もう一本映画を撮ったという。資源の有効活用というところか。
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コメント
youtubeで一部観ていました。父娘ほんとうに素晴らしいと、イタリア映画が演技の層の厚さが推測され、羨ましく観ていました。父が名演なのはいうまでもない、と推測、娘のジョヴァンナを観ているとあの時代が想像され、名演を越えていました。あの時代をもっと観たいです。イタリアならきっと観セてくれる。
投稿: giacomal | 2009年5月 3日 (日) 08時13分
giacomal さん
あの時代を見せる情熱を持っているのがアヴァーティ監督のようです。シルヴィオ・オルランド(父の役の俳優)は、他の監督はもっと現代、同時代を話題にしたがると言っていました。
ただし、今回の映画祭には、1970年代、80年代を舞台にしたものもあり、おもえば30年もたてば、歴史の一部になりつつあるわけだし、場合によってはノスタルジーの対象ともなりうるのですね。
投稿: panterino | 2009年5月 3日 (日) 21時22分
ノスタルジーの対象。ほんとうにそう思います。芸術と時代。時代を描くこと。なるほど.....。
投稿: giacomal | 2009年5月 3日 (日) 22時29分