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2009年5月 1日 (金)

《運命に逆らったシチリアの少女》

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《運命に逆らったシチリアの少女》(マルコ・アメンタ監督)を観た(有楽町朝日ホール)。

これは、シチリアのマフィアに立ち向かった少女リタ・アトリアの実話に基づく映画である。映画は、2008年のものだが、監督マルコ・アメンタは、以前にもこの素材を映画ではなくドキュメンタリー作品《マフィアに立ち向かった少女》(1997)で撮っている。

このドキュメンタリー作品は、NHKのETVカルチャースペシャルで放送されたので、ご覧になったかたも多いかもしれない。1997年ユーロフィルム製作で、1998年イタリア賞受賞作品であった。こちらは、リタ・アトリアの残された写真やヴィデオを用いてドキュメンタリーとして描いている。

さて、今回上映されたのは、映画作品で、同じ素材に基づいてはいるが、ストーリー性が高くなっている。リタは、幼いころ叔父に父を殺害され、復讐を誓う。日記をつけて、叔父の一家(マフィア)の悪行を記録する。それを検察に持ち込むところから話ははじまる。

検察側の判事は、ボルセリーノ判事(ジョヴァンニ・ファルコーネとともにマフィアの一斉検挙へ踏み出したがともに爆殺された)がモデルである。

ストーリーとしては、リタが殺された父と兄は正義の人であると思い込んでいるところから、父と兄もマフィアの一員であったのだと認識が展開するところに一つの鍵がある。

また、映画としてよく描けているのは、母親を通じて、リタがシチリアのマフィアに浸透された社会の側からみれば、いかに掟やぶりの破天荒な振る舞いをしているのかが判る仕組みになっていることだ。

リタは若い(17歳)く、当然、恋もするのだが、リタをめぐる男たちとの関係も、普通のラブストーリーとは全く異なるが、見応えがある。

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