マルティーニ枢機卿:離婚と聖職者の独身問題を論じる
マルティーニ枢機卿はとドン・ヴェルゼは、2009年の2月から4月にかけて対談し、それを元に新著『われわれは同じ運命のもとにある』(Siamo tutti nella stessa barca)を出版した(5月19日、Corriere della Sera).
同書のなかで、デリケートな議論、離婚し再婚した者への許しの問題と、聖職者の独身問題が扱われている。彼らは、自由にこの問題を論じている。
マルティーニ枢機卿は、1927年トリノ生まれ。聖書学の世界的な権威である。ミラノの大司教を1980年から2002年までつとめた。共著者のドン・ルイジ・マリア・ヴェルゼは、1920年生まれ、ミラノのサン・ラッファエーレ病院およびVita-Salute サン・ラッファエーレ大学を創設し、後者の総長である。
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コメント
離婚、及び聖職者の独身問題について、ふたりがどんな見解を示したかは、具体的にわからないのですか?マルティーニ枢機卿はかなり進歩的と聞いていますが・・・
投稿: ローマは永遠 | 2009年5月29日 (金) 19時48分
ローマは永遠さん
おっしゃる通り、マルティーニ枢機卿は進歩的な立場です。
特に、離婚し、再婚した人で、新たに家庭をもち、そこではカトリックとして暮らしている人に対して教会がもっと理解がああってよい、と言っています。具体的には、ミサにおける聖体拝受から彼らが排除されているのがいかがなものか、ということになると思います。
一方、ドン・ヴェルゼは、聖職者の独身制度をやめるべきだという意見を発しています。それに対し、マルティーニ枢機卿は、きわめてデリケートな問題だとしつつも、全員に独身を強制するのはどうかと思うという意見です。しかしながら、聖職者の独身制度には、大きな意義があるし、聖職者になろうとする若者の多くは(強制されなくても)それを選択するだろうとも述べています。
二人の意見は、必ずしも一致していませんが、そして記事にのっているのは本全体の一部部ですが、率直に意見が交わされているという印象を持ちましたし、この二つの問題は、カトリック信者、聖職者にとって、切実な問題なのだと思います。
後日の記事ですが、有名なタレント・司会者のピッポ・バウドが、娘の結婚式でコムニオーネ(聖体拝受)を受けたいという公開書簡を出していました。彼は二度離婚していますが、カトリックで教会に通っています。まもなく、娘が結婚するとのことです。その結婚式で、自分が離婚経験者だから、コムニオーネから排除されているのは、不当あるいは納得がいかないという趣旨でした。
投稿: panterino | 2009年5月30日 (土) 21時47分
I think Catholic church should express mercy for divorced people who cannot partcipate communion. Because the church is not Pharisaic, based on Love of Jesus
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投稿: H. Suzuki | 2023年9月11日 (月) 14時39分