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2009年4月26日 (日)

イタリア、留学生、輸入超過に

Studenti_stranieri イタリアに来る留学生の数がイタリアから海外に行く留学生の数を上回った(4月19日、Corriere della Sera).

2004年から2006年にかけて、イタリアへやってくる留学生の数は4万人から4万8000人へと約20%増加した。

その結果、2004年時点では、イタリアへ来る留学生よりも海外へ出て行く留学生の方が4251人上回っていたのに、2006年には8501人の輸入超過に転じた。

この数字は、しかしながら、世界全体では、270万人の留学生がいることを考えると小さい。

イタリアにやってくる留学生の比率が高い大学は以下の通り。

          留学生数 全体の中の比率    
トリノ工科大  1945人    9,1%
ミラノ・ボッコーニ 1096人  9,0%
ミラノ工科大  2068人    6,3%
ボローニャ大  4017人    5,8%
パドヴァ大    2414人   4,6%
ローマ・サピエンツァ 3863人 3,9%
ピサ大      1272人    3,1%

また、8501人の輸入超過は、たとえばアメリカの53万5492人は言うに及ばず、他のヨーロッパ諸国、イギリス30万5051人、ドイツ18万3122人、フランス18万1730人、ベルギー3万5469人、スペイン2万4138人と較べても決して大きくはない。

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コメント

はじめまして。

私は医学部医学科に在籍しています。医学部ではクリニカル・クラークシップという臨床実習があり、普通は自分の大学の病院で行うのですが、外国の大学で行うこともできます。

我が国では医療も医学教育もアメリカ式がもてはやされていていますが、私は最近のこのような風潮に疑問を持っており、ヨーロッパの医療を見たいと思っています。

ミラノ・ビコッカ大学も候補の一つとして考えているのですが、ビコッカ大学とはどんな大学でしょうか。また、どのような評価を得ている大学でしょうか。ご教示くだされば幸いです。

投稿: anator | 2009年4月29日 (水) 11時29分

anator さん

はじめまして。大変興味深い質問ありがとうございます。

しかし、とても残念なのですが、僕にはこの質問にお答えする能力、資格がないと思います。
Milano-Bicocca大学 については、イタリアのウィキペディアなどを見ると、大変新しい大学(1998年創設)であること、また、Milanoの郊外、工業地域の再開発で誕生したこと、医学部(Medicina e Chirurgia)は、他の学部とは離れてモンツァにあること(サン・ジェラルド病院のそばにあるため)は判りました。

評価については、ごく一般的なものであれば、新聞レプッブリカが出しているランキングの本を以前に見かけたことがありましたが、これは、学生対教員の比率だとか、インターネットがどれくらい使えるとか、客観的な指標で比較していて、教育内容についてではなかったと記憶しています。

7つの学科、大学院は43の学科で2700人の学生・院生がいるそうです。教育の中身については、実際にそこで学んだ方か、何かの機会でそこを訪問した先生、あるいはビコッカの教授とお知り合いの先生、院生などにお尋ねになるのがよろしいかと思います。そこからは、ビコッカの教授にメールなどで直接お尋ねになるとよろしいのではないでしょうか。

僕は医学部については全く無知ですが、人文系の場合、専門がこれこれの××教授につきたいということになるのが普通です。

場合によっては、イタリア文化会館(イタリア大使館の文化部)にお問い合わせになってもよろしいかもしれません。ご存じでしょうが、イタリア政府の給費留学生という制度もありますが、それも詳しいことはイタリア文化会館にお問い合わせになったほうがよろしいと思います。

お役に立てず、残念ですが、医学の分野でイタリアに行くかたが出たら大変嬉しいです。

投稿: panterino | 2009年4月29日 (水) 12時50分

誠実で丁寧なご解答、ありがとうございます。
イタリア文化会館に問合せるというのは名案ですね。私は思いつきませんでした。
今後もイタリアについての興味深い記事を楽しみにしています。

投稿: anator | 2009年4月29日 (水) 19時21分

anator さん

遅くなりましたが、レプッブリカ紙の大学ガイドブック(2008/09)が出てきました。(手元の資料の整理が悪くて、行方不明になっていました)。

それによると、ビコッカの医学部は、登録学生が2090人。エラスムス(EUの留学生)は、1000人中6人。学生対教員の比率は16対1です。

評価に関しては、卒業生の生産性が110点(110点満点です、以下同様)、教育方法の適切さ86点、研究110点、国際性80点となっており、総合点は96,5です。

評価は4人の審判が採点して、その平均点を出しているそうです。
大学の連絡先としては、e-mail の宛先として segr.studenti.medicina@unimib.it が掲載されています。またホームページは、www.medicina.unimib.it/smsMedicina/home.do です。

投稿: panterino | 2009年5月 1日 (金) 00時16分

わざわざお調べいただき、どうもありがとうございます。

ところでイタリアでは、空港や一流ホテルなどを除けば、英語はほとんど通じないという話を聞いたことがあるのですが、実際のところはどうなのでしょうか?

医学部ならば、英語(イタリア訛りの)ができる人はそこそこいるそうなので、その点は安心していますが、例えばミラノ市街に外出したときに、英語が通じないのであれば、不安です。

投稿: anator | 2009年5月 1日 (金) 02時45分

anator さん

大雑把に言えば本当です。つまり、空港やホテル以外でも、観光客が来る店(レストランなど)では、英語は通じます。また、世代的に言うと、若い人の方が英語が話せる人が多いです。(昔は、フランス語を学んで、英語を学ばなかった人たちも結構いたのです)。

ミラノでたとえば買い物や食事(ただし、地元の人だけしか来ないような店は場合によります)をするなら、英語が基本的には最低限通じると考えてよいと思います。

ただし、イタリア人の英語発音は、一般的にいって、ローマ字読みです。つまり、a はアとよみ、o はオとよみます。sailor はセイラ−ではなく、セイロルという感じに読む人が多いです。まあ、そういった偏差は、つづりを思い浮かべて、ローマ字式と思えば、しばらくたてば慣れるかと思います。

あとは、イタリア語にはサ行の音の清音と濁音に区別がない(家はカーサでもカーザでもよい)ので、スマイルとズマイルと発音したり、スモールをズモールと発音したりする人がけっこういます。(これも、音声学的には規則的に発生していると思いますが、省略します)。

つまり、イタリア人の英語の発音は、イタリア語のつづりと発音の関係に引きずられているので、イタリア語の発音の基礎がお分かりになれば、容易に推測がつくようになると思います。まあ、最初はラーゼルと言われて、laser (レーザー)とは、気づかないかもしれませんけど。


投稿: panterino | 2009年5月 1日 (金) 09時13分

詳しい説明、ありがとうございます。なるほど、英語の話者がいてもイタリア風の発音なのですね。そういえば、フランス人の英語はフランス風ですし、ドイツ人の英語はドイツ風ですね。日本を訪れる外国人が日本風の発音の英語に困惑する姿を想像してしまいました。

投稿: anator | 2009年5月 2日 (土) 01時07分

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