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2009年3月17日 (火)

移民のクラス、クルスカがノー

Crusca_2 アカデミア・デッラ・クルスカは、移民・外国人専用のクラスを設定することに反対であるとの見解を表明した(3月3日、Corriere della Sera).

クルスカ (1583年、フィレンツェで設立され、イタリア語純化を目標に掲げた言語学会)発行の定期刊行物《Crusca per voi》に二つの論文が掲載された。

それによると、北部同盟のロベルト・コータが提案し、与党の賛成多数で昨年10月に可決された外国人専用のクラスまたは橋渡しのクラスを、イタリア語を学ぶために作ることについて、反対の意見が表明された。

イタリア語習得という目的に対して、適切な方法ではないとの考えである。

2008-09年度、外国人の生徒は推計65万人で全体の7%を占めている。

内訳は、前年度の2007-08年度の場合、幼稚園が11万1044人、小学校が21万7716人、中学が12万6396人、高校が11万8977人で、合計57万4133人、全体の6,4%を占めていた。

この外国人比率は急激に高まっており、1996-97年度は全体で5万9389人で、全体に占める割合は0,7%にすぎなかった。

子供たちのうち、イタリアの市民権はもたないが、イタリアで生まれたものは、19万9120人で全体の2%をしめている。

外国人の生徒で、学年途中から入学するものは20%。

外国人の生徒で勉強が遅れているものは42,5%となっている。

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コメント

 《クルスカ・アカデミー》! 健在だった!のですね。恥ずかしながら存じませんでした。俄然勢いづきました。《クルスカ・アカデミー》。これから活動や意図に注目して参ります。赤面。

投稿: sandrara | 2009年3月17日 (火) 23時02分

sandrara さん

こういう歴史的なアカデミーが、移民(外国人)師弟の問題をアクチュアルに論じるところが面白いですね。

投稿: panterino | 2009年3月18日 (水) 08時22分

お久しぶりです。

>外国人の生徒で勉強が遅れているものは42,5%となっている。
確かにこれは深刻です。でもイタリアの教育レベルの低さは、外国人のせいだけではないと思います。学校教育では、教科書にのっていることをさらっと先生が説明するだけで、あとは家で宿題。親がべったり子供について勉強をみるというシステムが昔からあるよう。あまりにもパッショーネを感じられない教師が多いことか・・・それであれば、外国人にイタリア語を教える先生の方がずっと一所懸命にも見えますし。

いずれにしましても、近所に一クラスが全員外国人という学校が出来てしまいました。敢えてそこへ行かない外国人まで出てきて、周りの学校にも影響が出ています。ただ外国人を排他すればよいか・・・そういう問題ではないとは思うのですが、とにかく深刻な問題です。


投稿: そふぃあ | 2009年3月19日 (木) 05時42分

そふぃあさん

大変貴重な生情報ありがとうございます。

移民、外国人の問題は、単純ではないですね。
問題のおおもとは、あまりにも急激な移民、外国人の増加に、イタリア側の受け入れ体制の整備が追いつかないということだと思います。それは大人の労働の場でも、子供の学校においてもそれが現れているのでしょう。

また、教育に対する基本的なスタンス、常識(それらも、イタリア人の間ですら時代によって変遷するわけではありますが)が、外国人、移民に共有されているとは限らない、という問題もあるでしょうね。

投稿: panterino | 2009年3月19日 (木) 20時34分

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