イタリアにおける反ユダヤ主義
今日のイタリアで反ユダヤ主義的な人は12%であるとの調査が明らかになった(1月26日、Corriere della Sera).
1月27日は「記憶の日」(il giorno della Memoria, ユダヤ人虐殺を忘れぬための日)であるが、今日のイタリアで反ユダヤ主義はどれくらい広まっているのだろう?
これは反ユダヤ主義をどう定義するかでも変わってくる。Cdec (Centro di documentazione ebraica contemporanea di Milano) の調査によると、今日の56%のイタリア人はユダヤ人への偏見とは無縁である。
そのうち12%は偏見がない。43%は無関心。
一方「古典的な」偏見(たとえば、ユダヤ人は、本当のイタリア人ではない、など)は10%の人が持ち、「現代的な」偏見(ユダヤ人は金持ちで権力を持っている)は11%が持っている。
さらに「接触的」偏見(ユダヤ人は大虐殺を政治利用し、パレスティナ人に対するイスラエルの政策を正当化しているというもので12%の人がそう考えている。
真の反ユダヤ主義者は12%に過ぎない。
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コメント
どう立ち入ったらいいのか、どの面から入ったらいいのか、途方にくれる問題。でした。学生時代プリモ・レーヴィに関心があると言って、あなたには無理だ、とある方から一刀両断にやられたこと、以後立ち止まりつつも、いえ、横目で見ながらも、近づけない課題でした。よろしくご指導くださいませ。いろいろな角度から、スタートラインに戻り、出発します。
投稿: sandrara | 2009年2月 7日 (土) 10時24分
sandrara さん
そうですね。ユダヤ人の問題は、日本では身近でないので、捉えにくいですね。『記憶の日』関係の記事は、今後も取り上げる予定です。
投稿: panterino | 2009年2月 7日 (土) 15時39分