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2009年2月25日 (水)

エズラ・パウンドの再評価

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エズラ・パウンドの新たな翻訳書が出版され、それを機に、彼の再評価がなされている(2月18日、2月20日、Corriere della Sera).

今回、イタリア語に初めて翻訳されたパウンドの著作は、アメリカ市民革命に関わるもので、ジョン・アダムズとトマス・ジェファーソンの書簡集についての論考である。

ジェファーソンについては、パウンドはムッソリーニとも意見を交わした。

この翻訳書の紹介をジュリオ・ジョレッロが記事にしたところ、何人かの評者の反応があった。一人は、《Ezrfa Pound economista》の著者ジャーノ・アッカメである。

パウンドの再評価は、文学者、詩人としては Massimo Bacigalupo 教授の手により進んだできたと言えるが、今回の記事は、より広範な彼の思想を見直す契機となるものだとアッカメは言う。

パウンドの経済思想は、昨今の金融危機によって見直されることになるのかもしれない。

パウンドは、ファシストとの関係のため、戦後は、ピサ近郊の収容所にいれられ、その後は12年間、精神病院に収容されていた。

その後イタリアに戻るわけだが、ミラノ国立大学の教授ルイジ・サンピエトロは1960年代末から1970年代はじめに、メラーノの近郊ブルンネンブルクのパウンドの家に出入りしていた。

教授は、「パウンドにおける民主主義的緊張と、自由主義を混同すべきでない」としている。「パウンドは高利貸しに対する反感が強く、それが彼の反ユダヤ主義につながった」

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コメント

 貴重な記事。パウンドについて名前だけ知っていました。〈民主主義的緊張〉と〈自由主義〉を混同すべきではない、という言及たいへん意味が深い、と思います。それとパウンドの反ユダヤ。人間そして第二次大戦の本質についてこれからいっそう論じられ、考えられる、わたしは考えて参ります、と信じます。契機を与えていただきました。いつも。

投稿: sandrara | 2009年2月26日 (木) 13時08分

sandrara さん

パウンドは、日本では英米文学者の間でむしろ知られていますね。しかし、その場合も主として『キャント—ズ』などの詩作品によってであって、経済思想などはあまり広く知られてはいないと思います。

パウンドは、オペラを自分で作ったり、音楽会を企画したりということもやっていて、モダニズムの仕掛け人というだけでなく、様々な文化活動をプロデュースしています。

投稿: panterino | 2009年2月26日 (木) 20時53分

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