ドラーギ総裁、失業に関し警告
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山岳部コムーネへの財政援助が急速に削減され、コムーネは窮乏している(2月21日、Corriere della Sera).
2007年には、財政援助は、1億8958万ユーロだった。それが、翌2008年には、1億5417万ユーロとなり、今年は、9000万ユーロにまで削減された。それどころか、2011年には、1000万ユーロへと削減される計画である。
山岳部共同体(Comunita' montane)は、330から220に減っている。
イタリアは山岳部が国土の54%を占めているが、国内総生産では17%にすぎないし、山岳部での産業のありかたは、土地によって異なっている。
(イタリア語見出し La montagna cerca soldi. Verdi)
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《ヴェニスに死す》の舞台となったホテルの部屋が売りに出ている(2月20日、Corriere della Sera).
もともとの原作は、1912年トマス・マンが書いた。グスタフ・フォン・アッシェンバッハが Grand Hotel des Bains にやってくる。これを原作としたルキーノ・ヴィスコンティの映画は忘れがたいイメージを残した。
今この有名なヴェネツィアのリドのホテルは、レジデンスに、condo-hotel に変わろうとしている。ここの経営権を獲得したアメリカのFour Seasons がリフォームをして、200の部屋を売りにだすのだ。この場合、この部屋の利用権を買った客は、一年の一部(通常1ヶ月)その部屋を利用できるのである。
(イタリア語見出し In vendita le stanze/ di Morete a Venezia)
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エズラ・パウンドの新たな翻訳書が出版され、それを機に、彼の再評価がなされている(2月18日、2月20日、Corriere della Sera).
今回、イタリア語に初めて翻訳されたパウンドの著作は、アメリカ市民革命に関わるもので、ジョン・アダムズとトマス・ジェファーソンの書簡集についての論考である。
ジェファーソンについては、パウンドはムッソリーニとも意見を交わした。
この翻訳書の紹介をジュリオ・ジョレッロが記事にしたところ、何人かの評者の反応があった。一人は、《Ezrfa Pound economista》の著者ジャーノ・アッカメである。
パウンドの再評価は、文学者、詩人としては Massimo Bacigalupo 教授の手により進んだできたと言えるが、今回の記事は、より広範な彼の思想を見直す契機となるものだとアッカメは言う。
パウンドの経済思想は、昨今の金融危機によって見直されることになるのかもしれない。
パウンドは、ファシストとの関係のため、戦後は、ピサ近郊の収容所にいれられ、その後は12年間、精神病院に収容されていた。
その後イタリアに戻るわけだが、ミラノ国立大学の教授ルイジ・サンピエトロは1960年代末から1970年代はじめに、メラーノの近郊ブルンネンブルクのパウンドの家に出入りしていた。
教授は、「パウンドにおける民主主義的緊張と、自由主義を混同すべきでない」としている。「パウンドは高利貸しに対する反感が強く、それが彼の反ユダヤ主義につながった」
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フィアットの会長ルーカ・ディ・モンテツェーモロは、経済危機に対して、与野党、労使が団結して事にあたることを呼びかけた(2月17日、Corriere della Sera).
それによって、より大胆な決断をとらねばならないとしている。彼は自分が総長をつとめる Universita' Louis での挨拶で語った。
モンテツェーモロの認識では、われわれは戦後最大の危機に直面しており、二ヶ月後にはさらに悪化する。
そこで政府が与野党、労使が一つのテーブルにつく必要がある。大胆な策をとらねばならない。今こそ改革が必要で、フィアットは現在イタリアよりドイツでよく売れている。われわれの製品は強いが、国がそうではない、ということを意味しているのだ、というのがモンテツェーモロの見解である。
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イタリアでLPガス車とメタン車が増えている{2月17日、Corriere della Sera).
もちろん、全体としては両者とも少数派であるが、2008年は増加率でみると大きなものがあった。2008年の新車登録台数は、ガソリン車が103万台から93万8000台へと8,97%減少(Unrae調べ)し、ディーゼル車は、138万6000台から108万3000台へと21,82%減少したのに対し、LPガス(イタリア語ではGPL)は1万3904台から5万4203台へと289,84%も増加した。ただし、大半はどちらでも走れるbi-fuel である。
メタン車は、5万9667台から7万8892台へと32,22%増加した。
LPガス車が走っている台数とガス補給所の数は国別に見ると次の通り
台数 補給所
ポーランド 205万 6700
トルコ 150万 4500
イタリア 110万 2378
ドイツ 25万 4211
オランダ 22万5000 2000
チェコ 17万 400
リトアニア 17万 830
フランス 16万 1830
イギリス 12万5000 1500
ベルギー・ルクセンブルク 7万1000 626
メタン車
アルゼンチン 171万4901 1782
パキスタン 165万 1923
ブラジル 155万5807 1635
イラン 82万6585 519
インド 52万3074 402
イタリア 43万2900 609
中国 33万6062 561
コロンビア 25万7500 377
ウクライナ 12万 224
エジプト 10万1346 114
イタリアはLPガス車も、メタン車も世界の上位に位置しているが、補給所が十分とはいいがたい。
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インドロ・モンタネッリのインタビュー番組が、Rai Sat Premium で放送される(2月17日、Corriere della Sera).
インドロ・モンタネッリは、1909年フチェッキオに生まれ、2001年に亡くなったジャーナリストである。
彼が1959年から《出会い》(Incontri)というタイトルで録画したインタビュー番組が衛星放送で、2月18日から放送される(Canale 122 di Sky)。
対談相手は、アルベルト・モラヴィア(作家)、ディーノ・デ・ラウレンティス(映画プロデューサ)、ジョヴァンニ・グァレスキ(作家)、カルロ・レーヴィ(作家)、レナート・グットゥーゾ(画家)などがいる。
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フィアットの500(チンクェチェント)にカブリオが登場する(2月17日、Corriere della Sera).
フィアット500に待望のカブリオレ(Cabrio, Cabriolet)が登場する。3月のジュネーヴ・モーターショーでお目見えし、4月から注文を受ける。
1957年には、500のオリジナルにカブリオレがあった。
色はアイボリー、赤、黒。また、この500Cは、スタート&ストップと呼ばれる渋滞などで、一時的にエンジンが止まるエコロジカルなシステムを導入している。製造は、ポーランドのTichy工場。
エンジンはターボディーゼル1,3,ガソリン1,2と1,4リットル。値段は1万7000ユーロから。
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美術展《チャロー!インディアーーインド美術の新時代》を観た{森美術観、六本木ヒルズ森タワー53階、3月15日まで)。知り合いの方に招待券をいただいたのがきっかけである。
森美術館に行ったのは初めてである。53階にあり、54階は展望台になっていて、セットでガラスに囲われた展望台と、さらに上の屋上の展望デッキを歩くことができた。
一望して驚いた。海がこんなに近いとは。自分の無知に他ならないが、東京の地図を何度もみて、車を走らせレインボウブリッジを渡ったことも何度もあるのに、六本木からの海の近さは実に意外で、虚をつかれた思いだった。
展望台からは、皇居も代々木公園も青山墓地もよく見える。東京タワーはごく間近だ。しかし、そのすぐうしろに海があることが意外だった。
そういえば、六本木のあたりは港区というのは伊達ではなかったのだ。もう、昔のことで忘れてしまったが、新宿の高層ビルからはこんなに間近に海を観たことはない気がする。
さて、チャロー!インディアであるが、インドの現代美術をはじめて見た。欧米の現代美術と似たものもある。中には、祭壇で、仏教的なもの、ヒンドゥー的なもの、キリスト教的なもの{ジョット—風に描かれていた)が共存、混在している祭壇もあった。
また、観客がスクリーンの前に立つと、その観客の影絵がうつり、そこに次々と物が影絵でふりそそぎ、ついには画面全体を覆ってしまう、という動く絵画もあった。
また、日本では高度経済成長の時に経験したことだが、ものすごい勢いで変わりつつある町の風景を何らかの形で記憶にとどめようとする芸術もあった。
今頃、六本木ヒルズに上ったのは、とても遅いのだと思うが、まだの方には、一度体験する価値がありますと言いたい。
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婦女暴行を犯した容疑者に対して、自宅監禁の措置をやめる新たな措置を実行する(2月16日、Corriere della Sera).
この緊急措置令は、このところ立て続けに起こった婦女暴行事件に対処するものだが、マローニ内相が、先日上院で否決された不法滞在者のセンターへの滞在期間の上限を2ヶ月から18ヶ月に延長するという案がその措置令に挿入されたため、論争を巻き起こしている。
この措置令によると、婦女暴行の容疑者は自宅監禁には出来なくなる、また、不法滞在者をCie (Centri di identificazione e espulsione)に入れる上限を現行の60日から18ヶ月に上げる。
市民によるパトロールの導入も含まれている。
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フィアットの南部の工場が経済危機に苦しんでいるが工場によってその影響は異なっている(2月16日、Corriere Economia)
フィアットの3分の2はイタリア南部で生産されている。自動車市場の崩壊は、打撃となっているが、目ルフィ工場とポミリアーノ工場では、危機のありかたが異なっている。
メルフィ工場は、エコロジカルな車を作っているため様々な奨励金の対象となる。一方、ポミリアーノ工場は、見通しがたっていない。
メルフィ工場(ポテンツァ県)は1993年に誕生。従業員は、1993年時点の目標は7000人、2009年には5200人である。また、生産台数は、2007年30万2213台でえ、2008年23万台{労働組合の情報による)
ポミリアーノ工場は1973年生まれ。1973年には1万5000人の従業員がいたが、2009年には5000人となっている。2007年の生産台数は15万7585台で、2008年は10万5000台。
ポミリアーノ工場{ナポリ県)で作っている車種は、Alfa147, Alfa 159, Alfa SW, Alfa Coupe' とアルファロメオ車である。
メルフィ工場で生産しているのは、グランデ・プントである。
他の南部の工場には次のものがある。
カッシーノ工場(フロジノーネ県);設立1972年、従業員4000人、
生産車種 Bravo, Croma,Lancia Delta
セヴェル・ヴァル・ディ・サングロ工場{キエーティ県):設立1981年、従業員6200人、
生産車種 Fiat Ducato e versioni Psa
テルミニ・イメレーゼ工場(パレルモ県)設立1972年、従業員1500人、
生産車種ランチャ・イプシロン
(イタリア語見出し FIAT Pomigliano e Melfi, i due Sud)
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民主党は、経済危機対策として7つの対策を提案した(2月15日、Corriere della Sera).
社会的なショックアブソーバー(緩衝装置)を強化して、失職した人のローン支払い一時停止、年収3万ユーロ以下の労働者の保護への減税、女性雇用の促進、エコロジカルな経済とくに建築関係で100万人の雇用創出、インフラ整備、企業のサポート、メイド・イン・イタリーの保護をあげている。
この案は民主党のリーダー、ヴェルトローニが労使双方(parti sociali)に、商工会議所で提示した。首相府(Palazzo Chigi)から近い Tempio di Adriano においてである。
労働組合や、経営者側イタリア産業総連盟(Confindustria)などが参加した。
ここでは、労働協約で決裂した労働組合 Cgil のエピファーニと産業総連盟のマルチェガリア会長との雪解け、対話も見られた。
ヴェルトローニは、これまで政府は何もしていない、ここでわれわれはイニシアティヴを取りたいとしている。
{イタリア語見出し Veltroni, via al piano anticrisi / 《Recuperare 16 miliardi》)
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イタリアでヴェジタリアン(vegetariano) が増え、10人に1人に達している(2月12日、Corriere della Sera).
ヴェジタリアンになるのは、動物愛護的な精神からの人もいるし、環境保護の観点から、健康上の理由(コレステロールや血圧)からの人もいる。
しかし、世界中でヴェジタリアン(vegetariano)は増加中である。イタリアでは、Eurispes によると、600万人(10%強)いるという。ヨーロッパでは第一位で、それについで、ドイツが9%。イギリス6%、アイルランド6%、スペイン4%、フランス2%、オランダ4,3%、ベルギー2%などとなっている。
北米では、カナダ4%、アメリカ3,2%、それ以外では、オーストラリア3%、イスラエル8,5%、インド40%となっている。
用語としてさらに細かい分類が紹介されている。
vegetariani; 肉も魚も食べない。卵や、牛乳やそれを用いた製品は食べる
vegani; 生き物から出る製品はいっさい食べない。動物を殺したり、利用したりしたものは食べない。
crudisti; ヴェジタリアンと同じ方針で、生の食品をベースにする。温度で許されるのは57度{日光の最大温度に相当)まで。
fruttisti: 果物と種しか食べない
macrobiotici; 工業的生産物、砂糖、牛乳、それを使ったもの、塩、コーヒーを取らない。果物、野菜、豆類を重視。肉と魚は最小限にする。
(イタリア語見出し Vegetariano un italiano su dieci)
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メディアセットの編集局長で、人気討論番組Matrix の司会者でもあったエンリーコ・メンターナの辞任はすぐに受け入れられ、メンターナはSky TV に移籍することになりそうだ(2月11日、Corriere della Sera)。
マトリックスは中止になり、Tg5(テレビ局Canale 5のニュース番組)はスト。メンターナは辞任。
しかし、この辞任は、ベルルスコーニによってすぐに受理された。ベルルスコーニ側は、自分たちの思い通りにならないメンターナが重荷であったようだ。
メンターナは、ルパート・マードックの pay TV であるSky TV に移籍するとの予測が広がっている。
メンターナが不満を持ったのは番組編集権の問題であるが、メディアセット側の言い分としては、Canale 5では、娯楽番組を当初の予定通り流したが、Rete 4(メディアセットの一員であるテレビ局)ではエルアーナ死去の特集番組を組んでおり、一局単位でなく、メディアセット全体として、正当な扱いだったとしている。
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エルアーナ・エングラーロが死亡した(2月10日、Corriere della Sera).
エルアーナは、1992年の交通事故以来、植物状態となっており、家族からの申し出により、栄養および水分補給を停止することができるかどうかが激しい論争を巻き起こしていた。
エルアーナは、栄養補給停止4日後の2月9日20時10分に、ウディネの病院で亡くなり、そのニュースはすぐに、彼女のケースを含む法案を審議中の上院にも伝わった。
上院議長のスキファーニは、1分の沈黙を求めた。その後、議場は騒然となり、与党のクヮリアリエッロは、エルアーナは殺された、と叫んだ。議場を野次、怒号がとびかった。
ヴァティカンは、神がこのことをなした人々を許したまえ、としたのち、落ち着いてこの件を振り返って考えることを求めた。
また、この事件後、娯楽番組「グランデ・フラテッロ」を変更して、特番を組むことが出来なかったエンリコ・メンターナは、メディアセットの編集ディレクターを辞任することを明らかにした。
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スイスはEU諸国からの労働者受け入れに賛成したが、ティチーノ州は反対票が多かった(2月9日、Corriere della Sera).
スイスとEUの自由な人の往来に関する合意で、ルーマニア人やブルガリア人にもその権利を拡大するものであるが、賛成が59,6%を獲得した。もともとの合意は2002年になされている。
一方、イタリアに近いティチーノ州では、反対票が65,8%に達した。ここで強いのは、Lega dei Ticinesi というボッシの北部同盟に近い政党で、イタリア人労働者は安い賃金で仕事を請け負い、地元の人々の仕事を奪っていると非難している。
ティチーノ州で働くイタリア人は4万2000人である。
(写真はスイス外相カルミ=レイ)
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バジリカータ州の右派政党が昨年11月に始めたキャンペーン、子供にベニートかラケーレと名付けたら1500ユーロをもらえるというキャンペーンに世界中から寄付が集まった。
ベニートとラケーレは、ムッソリーニおよびその夫人の名前である。このキャンペーンをしかけたのは、バジリカータ州の Movimento Sociale Fiamma Tricolore という政党である。このキャンペーンで、すでに51万6000ユーロが使えるようになっているという。
このお金を要求する申し込みが1ダースほど来ているという。
かつてMSIのリーダーで現在はMOvimento Idea Sociale の書記のピーノ・ラウティは、「信じられない。時代遅れの企画だ」と切ってすてている。
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イタリアの観光業の相対的な位置が落ちてきている(2月8日、Corriere della Sera)。
1970年には、イタリアは外国人観光客の数が世界一多かった。しかし、その地位を滑り落ちて久しく、第五位で、フランス、スペイン、アメリカ、中国の後塵を拝している。
国連の世界観光機関の予測によれば、2020年には、イギリスおよび香港に抜かれるだろうという。
一つには、ヨーロッパ全体が観光の目的地として凋落している。1980年代には、世界の観光の3分の2を占めていたのが、10年の間に、40%へと落ちたのである。
伝統的な観光ー芸術の町、海、山ーから、緑や環境を重視する観光に変わりつつあるのだ。
実際、パタゴニア、ガラパゴス、ナミビア、ニュージーランドなどへの観光客は増加している。
観光業における競争力は、World Economic Forum によれば次の通り、
1 スイス
2 オーストリア
3 ドイツ
4 オーストラリア
5 スペイン
6 イギリス
7 アメリカ
8 スウェーデン
9 カナダ
10 フランス
11 アイスランド
12 フィンランド
13 デンマーク
14 香港
15 ポルトガル
16 シンガポール
17 ノルウェー
18 オランダ
19 ニュージーランド
20 ルクセンブルク
28 イタリア
ホテル従業員の一人当たりの生産性は次の通り(ユーロ)
ルクセンブルク 3万6500
フィンランド 3万6300
フランス 3万5100
スウェーデン 3万3400
オーストリア 3万1100
スペイン 3万1100
オランダ 2万9500
キプロス 2万7600
デンマーク 2万6900
イギリス 2万5700
イタリア 2万5400
ドイツ 2万3300
アイルランド 2万1300
スロヴェニア 2万0900
ポルトガル 1万7700
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この上もなく特殊な理由で見たので、一般の映画ファン、ましてや007のファンには意味のない、とんちんかんな感想となることをお断りします。
この映画を見たのは、冒頭にシエナが登場するからだ。いや、厳密に言えば、最初は、イタリアとおぼしきところだが、海または湖のほとりがうつり、カーチェイスとなる。シエナは内陸地なので、これはシエナではない。
カーチェイスの果てに、車の片方の扉がとれてしまった状態で、ボンドの自動車はシエナの城壁の中に入る。
そこでは秘密組織のメンバーの拷問からはじまって、ボンドは、シエナの中世の町並みの屋根の上、パリオの最中のカンポ広場、さらには地下水道での逃走劇が繰り広げられる。これは、自動車ではなく、ボンドと敵がすさまじい闘いを繰り広げながら、走り回るのである。
シエナという古都を舞台にしながら、画面は実にめまぐるしくカットが変わり、アクション全開である。ここはモンタージュの技法をたっぷりと駆使している。
筆者はアクション映画を見慣れていないので、画面的には驚きの連続であった。シエナが現れるのは、数分だろう。
その数分のために、人為的にパリオを再現し、シエナの町中にクレーン車を入れて撮影したのは、予算の潤沢な映画ならではの醍醐味である。パリオは、本当のパリオの時は、カメラが設置できるところはきわめて限られるので、わざわざカンポ広場に特殊な土を運びいれ(それは本番のパリオと同じ)、撮影したのである。
映画全体は、前作の続編とのことで、最初のうちストーリーがよく判らなかった。前作で殺されてしまったある女性の復讐が一つのテーマであり、秘密組織がエコロジーの活動を隠れ蓑に、南米のボリビアで利権を獲得しようとしている、その組織との闘いがもう一つのテーマ。
アクションは、自動車あり、ボートあり、飛行機ありで、特撮はすごいなあとしかいいようがない。
町としては、シエナの他に、ロンドンも出てくる。あとは南米。
前述のように、アクション映画としての評価は僕にはくだすことが出来ない。ただ、アクションがメインで、ストーリーは非常に断片的にしか語られない映画だと言うことはできると思う。
イタリア映画の俳優ジャン・カルロ・ジャンニーニが、ボンドの旧友マティスとして登場している。これもちょっとした嬉しい驚きだった。
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イタリアと教皇庁の間に、コンコルダートが結ばれて80周年を迎える(2月6日、Corriere della Sera).
リソルジメントの最終段階として、1870年イタリアの軍隊は、ポルタ・ピア(ピア門)を突破してローマに侵攻し、教皇の世俗権力を覆した。ピオ9世は、ヴァティカンに避難し、自分は囚人だと宣言した。
1913年 ピオ9世によって出されたカトリック教徒の政治参加への禁止がとかれる。ジェンティローニ協約によって、立候補などが可能になった。
1929年2月11日ベニト・ムッソリーニとピエトロ・ガスパッリ枢機卿がラテラノ条約に調印した。教皇庁はイタリア王国を承認し、ヴァティカン市国が誕生した。
1947年3月 ラテラノ条約は、憲法(第7条)に組み込まれた。
1984年2月18日 ベッティーノ・クラクシとアゴスティーノ・カザローリ枢機卿が、国家と教会の関係を再定義する新コンコルダートに調印した。
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離婚後、元夫を扶養する女性が増えている(2月6日、Corriere della Sera).
2007年および2008年には、女性側が離婚後、元夫を扶養しているのが3,5%ある。これは、2005年の2%と比べると大幅に増加している。
女性が扶養している場合、その65%は自由専門業で、25%は企業家、15%はなんらかの高収入の職業を持っている。
こうしたケースの38%は、女性の方が年上である。
イタリアにおける離婚と別居件数の推移は次の通り。
2000年
離婚 3万7573
別居 7万1969
2001年
離婚 4万0051
別居 7万5890
2002年
離婚 4万1835
別居 7万9642
2003年
離婚 4万3856
別居 8万1744
2004年
離婚 4万5097
別居 8万3179
2005年
離婚 4万7036
別居 8万2291
2006年
離婚 4万9534
別居 8万0407
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ベルルスコーニ内閣は、消費刺激策として、自動車や食洗機を購入する人への優遇策を考えている(2月5日、Corriere della Sera).
自動車の場合、Euro 0, Euro1,Euro2(数字が大きいほど、排気ガスがきれい)の自動車を廃車にして、Euro 4、Euro5の自動車を購入した人に対し1000から1500ユーロの補助を考えている。3年間の自動車税免除。また、エコロジカルな自動車(メタン、gplー液化石油ガス、電気)を購入した人には2000ユーロの補助。さらに、バイクの場合も、Euro0、Euro1のバイクを廃車にして、Euro3のものを購入した人に300ユーロの補助を考えている。1年の税金の免除。
また、家具の購入に関しても、リフォームに関連して購入した場合、20%の個人所得税の控除を考えている。控除は、最大が1万ユーロとなり、2009年1月1日から9月30日までの購入物が対象となる。
また、食洗機に関しても、リフォームに関して、上記と同様の措置を考えている。
また、企業では、設備の償却に関して、基準を修正することを検討している。
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厚生次官フランチェスカ・マルティーニは、未成年の豊胸手術に制限的なガイドラインを設けることを提唱している(2月5日、Corriere della Sera).
豊胸手術は14%の少女の隠れた夢である。また、36%の少女は鏡をみて満足していないという。
厚生次官フランチェスカ・マルティーニは、「禁止という言葉は好きではない。しかし、思春期の少女は、豊胸手術が他の外科手術と同様に、危険を伴うものだと教えなければいけない」と語る。
18歳以下は危険だし、16歳以下はもっと危険だとしている。「その年で胸をいじることは、間違っている。というのも、乳腺が発達中だからです」。
一ヶ月以内に次官はガイドラインを作成する予定である。また、州ごとに胸に入れた補填物の内容を(プライヴァシーを守りつつ)登録する制度にする。いまや、豊胸手術は、年2万5000件されていると推定され、補填物のトレイサビリティーを高めることが安全性確保にもつながるとの考えだ。
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エルアーナという植物状態になった女性に栄養注入を続けるか停止するかで激しい論争が巻き起こっているが、ナポリターナ大統領は、このようなケースに関する法律の制定を求めた(2月4日、Corriere della Sera).
カトリック教会は、栄養を与えることを中止することに反対している。
フィー二下院議長は、両親の選択(尊厳死)を尊重するとしている。
ナポリターノ大統領は、こういったケースに関し、本人があらかじめ遺言状/宣誓書を書いておくこと(testamento biologico)を可能にする法律を制定するよう促した。
イタリアで脳損傷の人は、2626人。そのうち植物状態の人は390人。女性が116人(30%)男性が274人(70%)である。
原因としては、外傷性のものが203人(52%)で、非外傷性のものが187人(48%)。
外傷性のものの内訳は、
交通事故 79%
落下事故 14%
スポーツ 3%
他の事故 2%
自傷 1%
他者の暴行 1%
となっている。
また、労働災害は13,5%、家庭内での事故が6,2%となっている。
エルアーナ・エングラーロは、1970年生まれの女性で、1992年に交通事故によって植物状態となり、今日に至っている。
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イタリア人女性クリスティーナ・フランコは、北極点単独踏破に挑む(2月3日、Corriere della Sera).
クリスティーナは43歳。3月1日にカナダ北部を主発し、5月1日までに北極点に到達する計画。775キロの旅である。
一日に5600カロリーが必要だという。
これまで北極に関しては、1899年にアブルッツォ公爵ルイジ・アメデオ・ディ・サヴォイアがオスロから出発し、北極から381kmの地点まで行った。
1909年には、アメリカ人ロバート・ピアリが徒歩で北極点をめざしたが、多くのひとは彼が北極点の近辺を通り過ぎたと考えている。
1928年ウンベルト・ノービレが飛行船で北極点の上空をはじめて通過した。
1952年5月3日、公式にアメリカのC47を用いて北極点にアメリカ人3人が到達した。
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イギリスのリンカンシャーで、イギリス人労働者がイタリア人労働者に対する排外的なデモをしたが、イギリス政府はイタリア人労働者を保護すると言明した(2月3日、Corriere della Sera).
EU のバローゾ委員長も、保護主義にはノーと言っている。
EU 諸国に居住するイタリア人は次の通り。
イギリス 16万3000人
スイス 49万699人
ベルギー 23万7000人
スペイン 5万5000人
オランダ 2万8000人
ドイツ 56万9964人
フランス 38万3547人
イギリスの歴史家デニス・マック・スミス(写真)は、このような事例は、イギリス人全体の考えを示すものではなく、過去に遡っても、第二次大戦前や1950年代にわずかな例があるのみだという。
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2008年と比較して、2009年1月の自動車市場は約3分の1縮小した(2月3日、Corriere della Sera).
2009年1月の新車登録台数は、前年と比較して次ぎのようになっている。
イタリア −32,64%
フランス −7,9%
スペイン −41,6%
日本 −28%
フィアット車のイタリアにおける売り上げ −32,3%
フィアット車のフランスにおける売り上げ +15,7%
イタリアの場合、台数でみると、23万4000台から、15万7500台へと減少した。この台数は、1984以来の低さである。
ベルルスコーニ首相は、自動車業界をはじめえとする経済危機に最大800億ユーロを投入する考えをしめし、その半分はEUの財源をあてるとしている。
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モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行と同基金の間に緊張関係が生じている(2月2日、Corriere Economia)
Fondazione MPS (モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行基金)の会長ガブリエッロ・マンチーニが、銀行の配当に注文をつけて以来、同銀行と同基金の間に緊張関係が生じている。
そもそもMPS(モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行)の株式の持ち主は次のようになっている。
Fondazione MPS 55,489%
J P Morgan Chase 4.655%
Francesco Gaetano Caltagirone 3,923%
Unicoop Firenze 2,427%
Axa 2,052%
市場 31,454%
またFondazione(基金)の理事16名いるがその構成は次の通りである。
シエナ市の指名による理事 8名
シエナ県の指名による理事 5名
トスカナ州の指名による理事 1名
シエナ大学の指名による理事 1名
シエナ司教区による指名 1名
である。
また、MPSの理事会は3月26日、株主総会が4月29日にあり、県議会選挙が6月6/7日にあって、基金の総会が8月1日にある。MPSにとって熱い季節が当分続くことになる。
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イタリアで新語辞典が出版された(2月2日、Corriere della Sera)
最近10年の新語を、57の新聞から拾い集めたもの。タイトルは Neologismi. Parole nuove dai giornali. 出版社は Treccani. 編纂者は、ジョヴァンニ・アダモとヴァレリア・デッラ・ヴァッレ。
納められた新語は4163.
例としては
Adultizzare: rendere adulti (大人にする)
Ammazzacosti:Far scendere i cosit (値切る、コストを下げさせる)
Anticalcio:negazione del calcio (サッカーの否定)
Barbonismo: Vivere da clochard (浮浪生活をする)
Botulinato:lifting facciale (顔のしわ取り)
Coattume: da coattare
Culturicidio; offendere la cultura (文化を害する)
Dizionarite ; Mania del dizionario (辞書マニア)
Energivoro;superconsumo (エネルギー大量消費)
Flessibilizzare: rendere flessibile (フレキシブルにすること)
Legging: Collant pantalone (伸縮性のあるズボン)
Milleurista: Stipendio da mille euro(1000ユーロの給与をもらう人)
Portabilita':mantenere un servizio (サービスを維持する)
Poltronismo: attacamento alla poltrona (地位にしがみつくこと)
Smazzolare ; Svariare (変化をつける)
Spammista:diffusore di spam (スパムメールを送りつける人)
Trikini ; costume a tre pezzi (三つにわかれた服、水着)
Vocal-coach; Maestro di canto (歌の先生)
Zidanata; colpire la testa l'avversario (相手に頭突きする)
Skypare: video-telefonata fatta con Skype (スカイプを用いて電話する)
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未来派の宣言は、パリのフィガロ紙よりも、ボローニャのガッゼッタ・デッレミーリアで先に発せられていた(2月1日、Corriere della Sera).
通常は、マリネッティの未来派宣言は、1909年の2月20日にパリでフィガロ紙に掲載されたものが最初とされているが、実はそれに先だってボローニャの Gazzetta dell'Emilia 紙に2月5日に未来派宣言が掲載されていた。
フィガロ紙と同様、第一面に掲載されていたのである。
この事実は専門家の間では数年前から知られていた。
マリネッティは実は一月以上からこの宣言は書き上げて準備は出来ていた。しかし、1908年12月28日にメッシーナで大地震が発生し、新聞は、その惨状を連日取り上げたので、マリネッティは自分たちの宣言が埋もれてしまうのを避けて、未来派宣言の発表時期を遅らせていたのである。
そして、2月5日にボローニャのGazetta dell'Emilia紙が取り上げたのだが、イタリアでの反響は、Gazzetta di Mantova をのぞいては簡潔なものに過ぎなかった。ジェノヴァのCaffaro, ナポリのIl Pungolo,ヴェネツィアのGazzetta, ミラノのPeerseveranza, トリエステのPiccolo della Sera, トリノのStampaなどは、冷たくあしらったり、皮肉まじりだったりした。 Corriere della Sera にいたっては一行も報じていない。Ugo Ojetti が「保守的で伝統主義者」だったからだという人もいる。
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イタリアの刑務所には、母親とともに59人の子供が入っている(2月1日、Corriere della Sera).
イタリアの収監者は5万5057人だが、男女の内訳は、男5万2647人(95,6%)、女2410人(4,4%)となっている。
そのうち収監されている母親は59人。子供も59人で、妊娠中の者が36人。
ミラノには、2007年 Icam という施設ができたが、これは三歳未満の子供を持つ母親のための収監施設である。
収監者の子供の人数は次の通り
6272人 子供が1人
6522人 子供が2人
3617人 子供が3人
1545人 子供が4人
630人 子供が5人
268人 子供が6人
237人 子供が7人以上
合計 1万9091人
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イタリアで司法年が宣言された(1月31日、Corriere della Sera)。
現在の司法で問題とされている盗聴の是非、範囲については破毀院(最高裁)でも意見が割れている。
意見の一致を見ているのは、裁判があまりに長いこと、遅いことについてである。世界銀行の調査によると、イタリア司法の効率性は、世界で156位。
1位 香港
2位 ルクセンブルク
3位 アイスランド
78位 エチオピア
87位 ザンビア
117位 ウガンダ
124位 象牙海岸
146位 セネガル
155位 コンゴ共和国
156位 イタリア
となっている。
また、司法システムの遅さによる損失は、7億5000万ユーロにのぼると算定されている。
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イタリアに海からやってくる難民が増加している(1月31日、Corriere della Sera)
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の調べによると、地中海地域における2007年、2008年の各国への難民の上陸は次の通り
イタリア
2007年 1万9890人
2008年 3万6077人
スペイン
2007年 1万8057人
2008年 1万3424人
ギリシア
2007年 9240人
2008年 1万5314人
マルタ
2007年 1706人
2008年 2704人
キプロス
2007年 265人
2008年 1094人
合計
2007年 4万0158人
2008年 6万8613人
EU諸国における難民の数は、140万人。イタリアで1990年以降、難民と認定された人は3万8000人。1990年から2000年の間に、難民認定の請求をした人は、10万人にのぼる。
2008年にイタリアで難民申請をした人は3万1097人で、結果が出た人は2万1933人、結果待ちの人が1万232人。
2万1933人の判定内容は、難民の地位(1695人)、補助的保護の地位(7054人)、人道的保護(2100人)、却下(9478人)、その他(取り下げ、行方不明など、1606人)となっている。
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17世紀から19世紀にかけての女性解放運動に関するアンソロジーが出版された(1月30日、Corriere della Sera).
タイトルは Per filo e per segno で、副題が 《Antologia di testi politici sulla questione femminile dal XVII al XIX secolo》(17世紀から19世紀の女性問題に関する政治的テクストのアンソロジー)(Giappichelli editore, 304ページ、29ユーロ)。
納められているのは、副題にある3世紀が中心だが、それ以外のものも含まれる。女性の文章が多いが、例外的にコンドルセ(フランスの啓蒙思想家)、マッツィーニ、ジョン・ステュアート・ミルも入っている。
社会主義者アンナ・クリショフ(写真、トゥラーティ夫人)やテレーザ・ラブリオラ(マルクス主義哲学者アントニオ・ラブリオラの娘)は中心をなす2人である。
もっとも古いところでは、16世紀半ばのヴェネツィアのモデラータ・フォンテがいる。
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ルフェーヴル派の Don Floriano Abrahamovicz が教皇を批判した(1月30日、Corriere della Sera)
ルフェーヴル派とは、マルセル・ルフェーヴル枢機卿が1970年に創設したサン・ピオ10世をいただく司祭の兄弟会で、第二ヴァティカン公会議(によるカトリック教会のさまざまな変化)を拒絶している。ルフェーヴル枢機卿は、1988年に四人の司教を任命した時に、ジョヴァンニ・パオロ2世により破門された。
リチャード・ウィリアムソンは、ルフェーヴル派であるが、ベネデット16世により破門を取り消された四人の司教のうちの1人であるが、ユダヤ人虐殺やガス室を否定して、論議を巻き起こしている。
今度は、イタリア北東部のルフェーヴル派の司祭ドン・フロリアーノ・アブラーモヴィッチが、教皇ベネデット16世が、イスタンブールに赴いた際に、ブルーモスクで祈ったのは間違った行為だったと批判した。
また、同司祭は、北部同盟の幹部と近しく、ウンベルト・ボッシのためにラテン語でミサをあげたりしている。
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地上派デジタルの普及が、予想より遅れている(1月30日、Corriere della Sera).
欧米各国のテレビ状況は次の通り(地上波はアナログとデジタルの区別をしていない。また衛星もアナログとデジタルの区別をしていない)
イギリス:地上 50%
衛星 36%
その他 14%
フランス 地上 50%
衛星 22%
その他 28%
ドイツ ケーブル 58%
衛星 36%
その他 6%
イタリア 地上 62%
衛星 36%
その他 2%
アメリカ ケーブル 58%
衛星 26%
その他 16%
カナダ ケーブル 60%
衛星 28%
その他 12%
イタリアでは、テレビを持っている家庭は、2384万7000家庭。地上波デジタル視聴者は、690万家庭で、28,9%。衛星デジタルは、680万家庭で28,5%となっている。
各国の地上派アナログの終了時期は次のようになっている
2006年 オランダ
2007年 スウェーデン
2008年
2009年 アメリカ
2010年 ドイツ、スペイン
2011年 カナダ、日本、フランス
2012年 イタリア、イギリス
2013年
2014年 ポーランド
地上波デジタルの問題点は、中継器を多数必要とするということと、大量のエネルギーを必要とすることだという。
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ルフェーヴル派の高位聖職者Bernard Fellay が反ユダヤ的発言に関し、教皇に謝罪した(1月28日、Corriere della Sera).
Fellayは、ルフェーヴル派の司教リチャード・ウィリアムソンのホロコーストに関する発言が不適切だったとして謝罪している。
しかし、在ローマ・イスラエル大使は満足していない。ヴァティカンのより高位聖職者の釈明を求めている。
一方、ナポリターノ大統領は、新たな反ユダヤ主義が生じてはならないとした。
リチャード・ウィリアムソン司教は、ガス室の証拠はないとし、強制収容所で死んだユダヤ人は30万人にすぎないとし、600万人以上が殺されたとする一般的見解と大きなへだたりを示している。
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モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行の最大株主である同銀行基金(Fondazione MPS)は、配当金無しの決定に異議を申し立てた(1月27日、Corriere della Sera).
モンテ・デイ・パスキ・デイ・シエナ銀行(MPS)の株式時価総額は、72億5600万ユーロであるが、そのうち56,8%をモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行基金(Fondazione Monte dei Paschi di Siena)が所有している。
基金の会長ガブリエッロ・マンチーニは、「銀行の必要性も考慮に入れる必要があるが、基金の必要性も考慮にいれ、総合する必要がある」と語った。要するに、配当金を求めたのである。
金融危機が勃発する直前にシエナ銀行が獲得したアントンヴェネタ銀行は、90億ユーロを投資したが、そのうち基金が30億ユーロを増資という形で出した。別の40億ユーロは、資産や不動産の処分ーまだ完了していないーで出すことになっている。
ちなみに基金は昨年は、3億8000万ユーロの配当を得ている。
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クライスラーとフィアットの地域別売り上げは次の通りである(1月26日、Cooriere Economia --Corriere della Sera の付録)
アメリカの乗用車の売り上げの推移は次の通り。
2006年 1086万台
2007年 1054万台
2008年 856万台
クライスラー社の地域別売り上げは2008年の推計値では以下のようになっている。
合計 206万2717台
北米 186万8891台
ヨーロッパ 11万7648台
南アメリカ 2万5312台
その他 5万866台
北米が圧倒的に多いのである。
フィアット社の地域別売り上げは2008年の推計値では以下のようになっている。
合計 250万1662台
ヨーロッパ 163万5403台
その他 7万5328台
北米 4029台
南アメリカ 78万6902台
フィアット社は現在は北米が0に近いので、クライスラーとの提携によって北米進出を果たしたいのである。
フィアットの過去の経過は次の通り。
1986年 フィアット、アルファロメオを買収
1996年 ジャンニ・アニェッリ、社長をチェーザレ・ロミーティにゆだねる
2000年 フィアット、GMと提携
2005年 フィアット、GMと離婚
2009年 フィアット、クライスラーと合意
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教皇ジョヴァンニ23世(ヨハネス23世)の伝記が出版された(1月26日、Corriere della Sera)
1959年1月25日、教皇ジョヴァンニ23世は、公会議を招集した。教会の歴史が永遠に変わることになった。
1962年3月31日、Rai から教皇の声が流れてきた。「ある人は言う、私も直接聞いたが、教皇は楽観的すぎる、善しか見ていない、善の側からのみすべてを捉えている、と。そう、わたしは、わたしなりに、主から自分を引き離すことは出来ない。主は、自らのまわりに善や幸せ、平和、勇気を広めることしかなさらなかった」。
誰にとって、教皇は楽観的すぎたのかを想像するのはたやすい。教皇庁の大部分であり、その長のアルフレード・オッタヴィアーニやパレルモの枢機卿エルネスト・ルッフィーニであった。
アルベルト・メッローニは、25年にわたる研究に、新たな文献資料による成果を加えて、ジョヴァンニ23世の伝記 Papa Giovanni. Un cristiano e il suo Concilio (Einaudi, 348ページ、30ユーロ)を著した。特に書簡集を綿密に利用している。
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今日のイタリアで反ユダヤ主義的な人は12%であるとの調査が明らかになった(1月26日、Corriere della Sera).
1月27日は「記憶の日」(il giorno della Memoria, ユダヤ人虐殺を忘れぬための日)であるが、今日のイタリアで反ユダヤ主義はどれくらい広まっているのだろう?
これは反ユダヤ主義をどう定義するかでも変わってくる。Cdec (Centro di documentazione ebraica contemporanea di Milano) の調査によると、今日の56%のイタリア人はユダヤ人への偏見とは無縁である。
そのうち12%は偏見がない。43%は無関心。
一方「古典的な」偏見(たとえば、ユダヤ人は、本当のイタリア人ではない、など)は10%の人が持ち、「現代的な」偏見(ユダヤ人は金持ちで権力を持っている)は11%が持っている。
さらに「接触的」偏見(ユダヤ人は大虐殺を政治利用し、パレスティナ人に対するイスラエルの政策を正当化しているというもので12%の人がそう考えている。
真の反ユダヤ主義者は12%に過ぎない。
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EUは各自動車メーカーに2012年の排ガス中の二酸化炭素の量を抑えるよう求めた(1月24日、Corriere della Sera).
自動車の重さに応じて、目標値が定められている。
各メーカーの2006年の実績と、2012年の目標値は次の通り。1km あたりの二酸化炭素排出量である。
2006年 2012年目標
Fiat グループ 144g/km 122g/km
PSA 142 126
(プジョー・シトローエン)
ルノー 147 127
トヨタ 152 127
GM 157 129
フォード 162 132
BMW 182 138
ダイムラー・クライスラー184 138
ポルシェ 282 144
(都合により、2月5日まで、更新が不可能または、不規則になります。あらかじめご了承ください)。
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