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2009年1月 8日 (木)

ファシズムは、反ユダヤ主義のため、ダンテやレオパルディまで用いた

2606053
ファシストの雑誌『人種擁護』(La Difesa della razza)についての著作が出版された(12月30日、Corriere della Sera).

著者はフランチェスコ・カッサータ。タイトルは雑誌名そのまま 《La Difesa della razza》で出版社は Einaudi, 413 ページ、34ユーロである。

このファシストの反ユダヤ的雑誌の中では、マッシモ・レリによってレオパルディは原ファシスト(proto fascista)とされており、彼は、レオパルディの《ジバルドーネ》を歪んだ意図をもってアンソロジーを作り、レオパルディをごちごちのナショナリストであるかのように見せた。

レリは、ダンテをも「援用」し、ダンテがラテン語ではなくて、俗語を用いたことで、民族の特性を示したのだとしている。

カッサータは、この雑誌がファシズム体制期の文化に引き起こした論争についても論じている。

(イタリア語見出し E il fascismo arruolo' Dante e Leopardi per colpire gli ebrei )

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コメント

 とても興味深く拝見しました。ヨーロッパ、とくにイタリアでは愛国者・ファシストの区別が至難、というより定義が日本人には難渋の的、だと思います。
 Leopardiこそ良い迷惑だ、と思う一方で、Italiaに悪をなす者へのVerdiの深い悲しみ・怒りも、Mameliの悲憤慷慨も、19世紀イタリア人の普遍的感情もふと頭をよぎります。
考えて参りますゆえ、ご助力お願いいたします。
 購入いたします。

投稿: accatto_ma | 2009年1月 9日 (金) 12時02分

accatto_ma さん

イタリア人にとって、ファシズモをどう捉えるか、ということは、現代をどう考えるか、ということと切り離せないことなのだと思います。

不定期にではありますが、歴史に関する本は、興味深いものは、これからも紹介していこうと思っています。

投稿: panterino | 2009年1月 9日 (金) 20時44分

 ありがとうございます。ありがとうございます。

投稿: accatto_ma | 2009年1月10日 (土) 09時05分

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