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2009年1月29日 (木)

オペラ劇場の台所事情

Enti_lirici イタリアのオペラ劇場は、政府からの補助が減り、第所事情が苦しい(1月23日、Corriere della Sera).

今期の補助金は、2008年度の5億8000万ユーロから3億8000万ユーロへと20%削減された。

しかも来年度はさらに悪化する可能性がある。オペラを筆頭に、劇場関係にとって厳しい時代である。

イタリアの14の歌劇場の収入とそれが人件費に占める割合(%)は次の通り

テアトロ・コムナーレ 2403万ユーロ  72,7%
(ボローニャ)
テアトロ・マッジョ・   3937万ユーロ  67,1%
ムジカーレ・フィオレンティーノ
(フィレンツェ)
テアトロ・カルロ・フェニーチェ 2983万ユーロ 60,0%
(ジェノヴァ)
テアトロ・アッラ・スカーラ 1億574万ユーロ 62,7%
(ミラノ)
テアトロ・サンカルロ  3789万ユーロ 60,2%
(ナポリ)
テアトロ・マッシモ 4267万ユーロ 63,4%
(パレルモ)
テアトロ・デッロペラ 5627万ユーロ 76,3%
(ローマ)
テアトロ・レージョ  4745万ユーロ 45,4%
(トリノ)
テアトロ・リリコ    2470万ユーロ 64,2%
《G.ヴェルディ》
(トリエステ)
テアトロ・ラ・フェニーチェ 3325万ユーロ 56,2%
(ヴェネツィア)
アレーナ        5214万ユーロ 54,3%
(ヴェローナ)
アッカデミア・ナツィオナーレ 3645万ユーロ 56,0%
ディ・サンタ・チェチーリア
テアトロ・リリコ    2974万ユーロ 54,6%
(カリアリ)
出費削減のため、共同制作、ジェノヴァ、ヴェネツィア、ボローニャで共同プロダクションのような例が出てきているし、海外との共同制作も出てくるだろう。

出演料は、2001年と比較すると半減している。出演料は前もって予約したほうが安いが、イタリアの予算は年度ごとなのでそれも困難である。

(イタリア語見出し Nell'era dei tagli, gli enti lirici cambiano 《musica》)

  

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コメント

 時代の変化ということでしょう、か? ヨーロッパ生活のまどろっこしさ(日本の生活から見ると。たとえば劇場でかならずクロークにコートを預ける。日本もそういう劇場も多い、のですが)。そしてオペラの観客が減ってきている、テレビでやっていました。メトロポリタンの観客獲得の試み。
 オペラ上演のかずかずの工夫。やはりテレビで観たのですが(イタリアでの試み)、観せどころだけ上演する、つまりながながと演らない、オーケストラも同様に。このあと忘れましたが、この試行が受け入れられている、とのことでした。
 インタネットのオークションの普及、人気とも関係してきているような気がいたします。出不精そして簡易な獲得会得に走る・・・舌足らずですみません。とても衝撃的な御記事でした。
 いつもオペラの観戦記感嘆して、繰り返し拝見しております。よろしく・・

投稿: lunazuc | 2009年1月30日 (金) 10時54分

lunazuc さん

おっしゃる通りです。基本的には、どこの政府も財政が苦しい、補助金を減らしたい。
オペラは、どうしても、観客のチケット代だけで成り立つような商売ではないので、外部の補助が必要です。
アメリカのように個人が寄付する文化なのか、ヨーロッパのように国が補助する文化なのかと言う問題もありますね。

そういった中で、イタリアの歌劇場はどうやりくりしていくのか、ということなのですが、あまり財布のひもを締めすぎれば、内容の貧困化(いかにも低予算の演出)や、冒険ができず、お客が来るかどうか心もとない新作やまれな作品の上演が敬遠されるなど、副作用も出てくると思います。

投稿: panterino | 2009年1月30日 (金) 22時33分

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